親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

「コロレット(Coloretto)」めくるか取るかの2択が悩ましい名作カードゲーム

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カラフルなカメレオンカードを集めていく名作カードゲーム「コロレット(coloretto)」です。

デザイナーはミハエル・シャハト氏。コロレットのシステムの秀逸さは、ボードゲームとして発展させた「ズーロレット(Zooloretto)」に引き継がれ、2007年のドイツゲーム大賞を獲得しました。(本ブログではズーロレットの派生作である「アクアレット」を紹介していました。)
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カメレオンカードをたくさん集めよう

ゲームの概要と目的

コロレットは、カメレオンのカードをテーブルから集めていくカードゲームです。

集めたカードは得点になりますが、3色までがプラスで、それ以上の色をとるとマイナスです。

そのため、できるだけ取る色を少なくしながら、カードをたくさん集めていくことを目指します。

内容物

小箱カードゲームで、入っているのはカードのみです。
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メインに使用するのがカラーカード。いろいろな風景に溶け込んだ色鮮やかなカメレオンが描かれたカードが7色9枚の63枚あります。

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カラーカードと共に使用するカードは他に、+2カード(10枚)、ジョーカーカード(2枚)、ゴールデンジョーカーカード(10周年記念版の追加カード)、最終ラウンドカード(1枚)があります。

その他のカードとしては、獲得枚数と対応した得点を示す得点チャートが5枚。場札のインデックスになる列カードが、2人用向け3枚(緑)と3〜5人用向け5枚(茶)です。

準備

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得点チャートを各プレイヤーに配ります。列カードをプレイ人数に応じて並べ残りをしまいます。

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カラーカードは2,3人で遊ぶ場合にはカードを一部抜いたうえでエンドカード以外とシャッフルします。エンドカードは、下から16枚目の位置に差し込み山札とします。

適当にスタートプレイヤーを決めれば準備完了です。

コロレットのルールとゲームの流れ

カラーカードを場からとっていき、カードの色を厳選しつつたくさん集めることが目的です。

ゲームは時計回りに進行し、手番でプレイヤーは「A 山札からカードをめくる」「B 列のカードをとる」のいずれかの行動を選択します。

A 山札からカードをめくる

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山札の1番上のカードをめくります。

めくったカードはオープンにして、いずれかの列カードの隣に配置していきます。列カードの隣には、3枚までのカードを置くことができます。

なお、全ての列カードにカードが3枚並んでいる場合には、カードをめくること自体ができません。

B 列のカードをとる

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列カードを1つ選び、列カードと横にあるカードを全てうけとります。

とったカードは、色ごとに自分の前に並べておきます。

カードをとったプレイヤーは、そのラウンドでの行動は終了。他のプレイヤーがとり終わるまでゲームには参加しません。


全てのプレイヤーが、カードとり終わったらラウンド終了です。受け取った列カードを場にもどし、最後に列をとった人がスタートプレイヤーとなって次のラウンドを開始します。

勝敗

「エンドカード」がめくられたら、代わりに違うカードを1枚めくって最終ラウンドをしてゲームが終了します。
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各自集めたカラーカードを色ごとに得点チャートにしたがって計算します。3色までがプラス、4色目以上はマイナス得点。+2カードはそのまま2点で計算します。

ジョーカーは任意の色として使用できるので、効果的に使いましょう(上の写真ではイチゴとして使っていますが、オレンジに使った方が本当は高得点です)。

得点計算した結果をくらべ、最高得点のプレイヤーが勝者です。

「めくる」か「とるか」の程よいジレンマが魅力の正統派ドイツゲーム

コロレットの一番よくできているのは、「カードをひく」「カードをとる」が同時にできないこと。
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ジョーカーのようなお得なカードを引いても、ひいた自分自身は受け取ることができません。ひいたカードは不要なカードの列に置き、できるだけ価値を下げることが大事です。

こうして各列は、「欲しいけれどいらないカードまでついてくる」という状態に。そんな列のどれをとるか、いつとるか。これまた悩ましい。

早めに引き取れば不要なカードは少ないけれど、獲得得点も少なくなる。とにかくジレンマが魅力です。

お互いがとったカードは公開されているので、集めているカードは一目瞭然。自分のカードをみながら「いらないカードを相手に取らせるか」、プレイヤー間の駆け引きが白熱します。
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手番でのプレイヤーの選択は、めくるかとるかだけ。カードには数字もなく初心者でもルールがすぐ理解できると思います。

派手さやインパクトはないけれど、ドイツゲームらしい運と駆け引きジレンマが程よく堪能できる正統派なカードゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上 6歳くらいからできるかも
時間 30分 10分、15分くらいで終わる
人数 2-5人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 基本はめくるかとるかだけ
大人も楽しい ★★★★☆ 大人も子供も楽しい
2人でも楽しい ★★★☆☆ 変則ルールだけどそれなりに
総合評価 ★★★★☆ 程よいジレンマが楽しめる名作