誰からはじめる?
日本では、すごろくなど、交互に行動をするゲームで「誰から最初に始めるか」というスタートプレイヤーは、たいていじゃんけんで決めるのが定番です。
一方で、海外のボードゲームでは、ルールのなかに「スタートプレイヤーの決め方」が指定されているゲームが結構あり、いわばお約束。
「サイコロを振って一番大きい数を出した人」「一番年齢が小さい子」などは定番。そのほかには、納得できそうなものから、どう考えてもジョークだろうというものまで、ちょっと変わった決め方のゲームが色々とあります。
ユニークなスタートプレイヤーの決め方
一番お腹が空いている人
以前紹介したピザを食べたくなってしまうゲーム、「マンマ・ミーア」では、食べ物系ゲームということで「腹が空いている人」
bg4kids.hatenablog.com
一番海や川の近くに住んでいる人
COMONOXさんが紹介している港町を舞台にした生産ゲーム「ルアーブル」では、「水辺に住んでいる人」
www.comonox.com
最近動物園へ行った人
クマのテーマパークを作る「クマ牧場」では、「一番最近動物園に行った人」
動物園の年間パスポートをもっていて、動物園大好きなわが家にはかなり有利な条件です。
…家族で遊ぶ時は意味ないけど。
www.boardgamepark.com
財布に一番現金を持っている人
悪代官と商人の駆け引きが魅力の「ノッティンガムのシェリフ」では、ゲーム内でも賄賂が出回りますので、金こそ正義ということで「財布に現金を一番持っている人」
一番耳がトガッている人
色々な種族が住むファンタジー世界が舞台の陣取りゲーム「スモールワールド」では、「一番耳が尖っている人」。
スタートレックのスポック(知らない人は下のキノさんの記事をご覧ください)なら、常にスタートプレイヤーですね。
raiannka.hatenablog.com
最近裁縫をした人
2人用ゲームの名作「パッチワーク」。パッチワークがテーマということで、「一番最近裁縫をした人」がスタートプレイヤーです。
女性受けも良さそうなテーマのゲームですが、スタートプレイヤーでも女性が有利かも?
最近カレーを食べた人
カレールーそっくりのパッケージが特徴的な「ギリギリカレー 」のスタートプレイヤーは、もちろん「一番最近カレーを食べた人」
毎朝カレーを食べているイチローはスタートプレイヤー決定ですね。
www.boardgamepark.com
最後に生贄をした人
マヤ文明を舞台にしたワーカープレイスメントの「ツォルキン」では生贄が登場するので「最後に生贄をした人」。
「俺、先週末にウサギを生贄にしたぞ!」「じゃ、ニワトリを昨日生贄にした私からね。」・・・なんでやねん!
ツォルキンでのスタートプレイヤーは勝負をかなり左右するので、スタートプレイヤー欲しさに生贄をする人もいるかも???
「私は趣味のために家族を生贄にしてしまいました」なんてのでもいいかもしれませんね。
そのほかにも、「一番毛深い人」「一番髪が長い人」「一番海賊に似ている人」「一番エイリアンに似ている人」「最近に植物に水をあげた人」など、ゲームによってなかなか面白いスタートプレイヤーの決め方があるようですね。
ボードゲームのスタートプレイヤーはいわば「お約束」。吉本新喜劇のベタなネタのように、ゲームのテーマに沿ったユニークなスタートプレイヤーの決め方が登場すると安心感さえ感じてしまいます。
最後に島を訪問した人って誰のこと?
次回紹介する予定のボードゲームは、「禁断の島(Forbidden Island)」。
島を舞台にしているということで、このゲームのスタートプレイヤーの決め方は、「最後に島を訪問した人」。
私は九州出身ですが、就職で海のない長野県に赴任したときには、「周りが海しかない島国からはるばるやってきて、さぞかし大変だろうに。」と、まるでどこかの離島からやってきたかのように言われた思い出があります。
本州に住んでいる人にとっては、四国や九州は島国。九州人としては、島といえば沖縄や対馬や桜島なんかを思い浮かべてしまいます。でも、沖縄本島に住んでいる人には、島といえば宮古島や八重山諸島とかもっと小さいところなのかもしれませんね。
そもそも、日本に住んでいるだけで、海外から見れば島にほかならず、「最後に島を訪問した」と言われてもなかなか微妙な判断基準です。