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なぜ、国立小学校入試には抽選があるの?新しい授業って?国立小学校受験に関する10の疑問。

メインコンテンツのボードゲームより、なぜか他の記事を読んでくださる方が多い当ブログ(多いといっても相対的な話で絶対数は少ないですが…)、最近読まれている記事は「国立小学校受験」のようです。
www.boardgamepark.com

今の時期は受験願書が配付されて受験の準備が本格化。小学校受験の情報収集中に当ブログにたどりつく方もいるようです。

思えばわが家が小学校受験にチャレンジした際も、情報が少なく苦労して、疑問や誤解が多かった記憶があります。そこで今回は国立小学校受験に関しての疑問点をQA形式で記事にしてみようと思います。

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国立小学校の試験

Q1 国立小学校試験にはなぜ抽選が?試験の上位から選べば簡単では?

国立小学校は、研究機関的な役割を担っている教育の実証試験の場。したがって、生徒はいわば新しい教育の実験台です。

したがって、進学校のように成績優秀な子を輩出するのが目的ではありません。成績上位で選んだ場合、生徒が偏ってしまい研究には好ましくありません。母集団のバラツキのため抽選によって無作為に選ぶわけです。

受験する立場からすれば、試験対策をしてせっかく合格しても、その後の抽選で落ちてしまうことがあると無念。釈然としない話なのですが・・・。

Q2 研究対象が欲しいなら、完全抽選にすればいいのでは?どうして試験で選別するの?

国立小学校は実験校という位置づけとはいえ、社会全体の傾向を研究したいわけではなく、あくまで教育の研究をする学校です。だから、教育の実験を効率よく行う生徒を求めます。

例えば、アンケートを書いてもらうのに、書くのが苦手な人や、真面目に書く気がない人に無理やり書かせても非効率です。研究結果が効率的に得られるような対象を選別するのが試験というわけです。

具体的には「先生の話を聞ける子」「基礎的な能力がある子」「学校の研究に理解がある家庭家庭の子」という観点でしょうか。

Q3 国立小学校は公的機関。試験に落ちた子が最新の教育を受けられないのは不平等では?

国立小学校は最新の教育を受けられるといわれますが、あくまで「新しい教育」であって、「効果が高い教育」ではありません。逆にその効果を国立小学校の授業を通じて検証していくわけです。

新薬の治験をイメージしてもらえばよいでしょう。効果がどれだけあるか、はたまた副作用があるか分からない薬は、市販される前に検証します。その段階で試験するにあたって抵抗力の弱い人は選びません。治験には健康な人が条件となるわけです。

つまり、新たな教育を試すのにも、もしマイナス効果があった場合でも大丈夫な相手を選ぶ必要があるわけです。

例えば、国立小学校では研究が中心なので「教科書が途中までで学年が修了」というケースもざらです。副作用をリカバーができる環境の子供を選ばないと、その子が不幸になってしまいます。

Q4 国立小学校受験において、早生まれは不利?

プロスポーツ選手に4月、5月生まれが多いという統計もあるように、大人になってからも影響する生まれ月。特に子供の頃は生まれ月によって肉体・精神の発達に大きな差がでます。

早生まれの子供をもつ親御さんにとっては、受験にあたってスタートラインが違うようなもの。うちの子は、3月下旬が誕生日という早生まれの中の早生まれで、幼さが不利さに感じざるをえませんでした。

私立小学校では試験で生まれ月を配慮する学校が多いんですけどね…。

国立小学校でも、受験生をグルーピングして試験を行うところもありますが、配慮してくれる学校は少数派。うちの子が受験した学校も「生まれ月で試験に差異は設けません」と説明会で言っていましたが、試験に差異を設けない学校の方が主流のようです。

ただ「早生まれは厳しいとんだな」と思って受験し、実際に入学してみると、実は早生まれのクラスメイトもそれなりに。

そこから考えると、あくまでうちの子の学校のケースですが

  • 試験に明示はしなくてもどこかで学校が配慮している
  • 試験内容は生まれ月でそれほど不利が発生しない
  • 早生まれの子は不利だと思って他の子以上に努力している

のいずれということになります。理由はともかく結果は有意な差異はなかったようです。

そもそも生まれ月はどうにもならない問題。生まれ月に結果は関係ないと信じて受験するしかないかもしれませんね。

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国立小学校の受験対策

Q5 国立小学校受験にあたって学習塾に通うのは必須?

「最後抽選で決まるような学校のためにお金をかけるべきか」これは非常に悩ましい。小学校受験塾の授業料は結構高額だったりするんですよね…。特に、思いつきに近い感じで受験したわが家は、お金をできるだけかけたくありませんでした。

入学した同級生をみるかぎり、受験の半年~1年前くらいから学習塾に通っている人が多いようです。わが家のように直前にスポット受講と自宅学習で受験した人は少数派でした。

ただ、中には「うちは塾なんて通わなかったよ」という子も。国立小学校の問題は難易度はそれほど高いわけではないので、幼児教室や幼稚園の授業を通じて試験が苦にならない子など、塾なしでの受験でいけるかもしれません。

結局のところ、試験問題に慣れるのと、受験というイベントへの「場慣れ」の場所として活用するかどうか。代替手段や自信があれば学習塾は必須ではないと思います。


個人的には、新しい環境への順応性がある子なら問題ないですが、自習が難しい「行動観察試験」をどうフォローするかが考えどころだと思います。

特に地方国立小学校を受験する人は、学習塾が限定されていて本番で塾生ばかりになるケースも。行動観察などの集団試験で、練習を一緒にした顔見知りの子とで受験できるのは、有利な状況かもしれません。

Q6 自宅学習にあたっての学習方法・教材の選び方?

難問よりも、多めの問題を短時間で解かせることが中心の国立小学校受験には慣れが大事。自宅学習に取り組むには、受験を希望する学校の過去問題集を参照し、過去に出題されたジャンルの問題集に集中して取り組むとよいと思います。

過去問題は市販されていますが、学校は問題を公開していないため、基本的には学習塾などが「受験生からの聞き取り」で作成しています。そのため、嘘八百の情報を出している悪質業者も(偽情報で塾外生を落とそうという魂胆?)。私はこれで騙されて遠回りをしてしまいました。過去問は複数購入したり有名どころから購入したりするなど、偽情報には気をつけましょう。

www.kogumakai.co.jp

なお、問題集は中学・高校受験に比べ市場規模が小さい理由からか、結構高額なものも多いです。ただ、高額な教材だからといって中身が伴っているとは限りません。むしろハズレの場合も。

いろいろ試してみましたが、「こぐま会」「ピグマリオン」の出しているシリーズが、比較的安価でよくできていておすすめです。

ひとりでとっくん65 つみ木の数

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能力育成問題集 28 仲間はずれ (ピグマリオン能力育成問題集)

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Q7 子供の受験勉強へのモチベーションはどうやって保つ?

「受験の意思もない小さい子に親の勝手で受験の苦労をさせるなんて…」小学校受験はそもそも親の勝手の部分もあるから、なかなか悩ましい問題です。

遊びたいざかりの子に遊ばせずに勉強をさせる。集中力もそれほどない子供のやる気を引き出すのかはなかなか難しいです。

わが家の場合、動物好きだったので「うさぎのいる学校といない学校、どっちに入りたい?」「うさぎのいる学校にいくには、クイズに正解しないといけないんだよ」という感じで「うさぎのいる学校に行きたい」が、わが子のモチベーションになっていました。

「かわいい制服」など、その学校の特徴が子供のモチベーションになるといいですね。

受験勉強は決して楽しいものではありません。せめて苦痛にはならないよう、関連するパズルやゲームを遊んでから、「それじゃ、このクイズもやってみよう」と、遊びの延長線に受験対策を持っていくような工夫にも心がけていました。


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国立小学校の学校生活

Q8 国立小学校の新しい授業って、具体的にはどんな授業?

実験的な授業でベタなものとしては「3組は、1年間プリントだけで授業します」というような試み。他のクラスと比較して成績の上昇度を比較するんでしょうね。

あとは、附属幼稚園や教育大学との異年齢交流をした縦割りでの活動も盛んにおこなわれています。

学習指導要領にない先進的な授業も取り組まれます。一昔前までは特徴的な語学教育などが多かったようですが、最近ではタブレットとデジタルペンを用いた授業、プログラミング教育やドローンなど、ICT技術を授業に取り入れる学校も多いようです。

なお、最先端の教育とはいえ、その効果の保証はありません。そして、新しい授業ののかわりに通常の授業が犠牲になるとともに。

Q9 国立小学校の先生は公立小学校と違う?

先生自体は他の市区町村からの転勤でやってきますので、公立小学校の先生と変わらないといえば変わりません。

ただ、先生のキャリアパスのなかでは、附属小学校の先生は出世キャリアのひとつと言われています。もちろん人にもよりますが、意欲をもった先生が多いというのは言えると思います。

授業を通じて研究発表をしてイベントも多い国立小学校の先生は、公立小学校よりもかなりハード。それなりの覚悟がある人しか国立への異動希望はださないのかもしれません。

年齢層も30代くらいの脂がのった先生方が多いでしょうか。逆に、ヒヨッコ先生やお年寄り先生は少ない感じです。

Q10 国立小学校ではいじめはないと言われるけど本当?

下記の理由から、国立小学校はいじめが比較的起きにくく、起きても深刻化しにくい環境にあるといえると思います。

  • 授業自体が研究対象で、外部から見られる機会が多い
  • 教育熱心な親が多く、かつ親の学校によく出入りするので子供に目が配らせる
  • 生徒のことにを気にする熱心な先生が比較的多い

しかしながら、「いじめがない」というのは言い過ぎ。うちの子が通う学校でも、いじめの話はいろいろ聞こえてきます。

感度の違いに個人差はありますが「いじめが全くない」と断言する人は、実態が見えていないんですよね。きっと。

最後は実際に見て体験すべし

国立小学校の雰囲気を知る機会としては、研究成果を一般に公開する場として「公開授業」を実施している学校が多いです。百聞は一見にしかず。一度参加してみるといいかもしれません。

受験は、手数料も比較的安価なので、小学校入学前のお子さんがいる家庭は、とりあえず受験してみることをおすすめします。

さて、次回のボードゲームは試験で、記憶力が大事な子供向けゲーム「おばけの試験カードゲーム」の予定です。