親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

「ラッキーナンバー(Lucky Numbers)」運と戦略のバランスが絶妙なタイル配置ボードゲーム。

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1月の後半となってようやく2022年最初の記事。実は年明け早々体調を崩して寝込んでしまい、ブログどころではない状態でした。

というわけで、個人的には出だしでつまづきましたが、これからの2022年はいい年になりますようにということで、今年最初のボードゲームは「ラッキーナンバー(Lucky Numbers)です。

幸運のクローバーで自分の庭をいっぱいにしよう

ゲームの概要と目的

「ラッキーナンバー」は、庭を模した自分のボードを幸運のクローバーで埋めつくすことを目指すボードゲームです。

ただし、配置するクローバーには順番があって、常に番号の小さい順に並んでなければなりません。最初にクローバーを集めることができるのは誰でしょうか。

内容物

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内容物は、4枚のゲームボードと、四葉のクローバーの形をしたクローバータイルです。

クローバータイルは1から20までの数字が書かれたものが1色でセットとなり、20枚x4セットの80枚あります。ちなみに色は1人分のセットを分けるためにあり、ゲーム内容には特段関係ありません。

準備

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クローバータイルはプレイヤー人数分のセットを用意して、混ぜたうえでテーブル中央に裏向きの山とします。

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プレイヤーはゲームボードを手にとり、テントウムシマークが右下に位置される方向で自分の前に置きます。

さらにタイルの山から各自4枚のタイルを引き、自分のボードの左上から右下の対角線上に数字が昇順となるように配置して準備完了です。

スタートプレイヤーは最年長の人です。

ラッキーナンバーのルールとゲームの流れ

山からタイルを引いて、自分のプレイヤーボードに配置し、ゲームボードに全部のタイルを置ききることが目的です。

手番では山から1枚タイルを引きます。引いたタイルは、ボードの空きスペースまたはすでに配置されたタイルの置き換えとして配置します。

タイル配置の際は、

  • 同じ横の列(左から右)で、タイルが昇順になっていること
  • 同じ縦の列(上から下)で、タイルが昇順になっていること

が条件です。

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例えば、上の場合で12を引いた場合は、配置できる場所はボード下部となります。

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同じタイルでも、ゲームが進行してタイルが増えてくると、置ける場所はだんだん少なくなってきます。

引いたタイルが置けない(あるいは置きたくない)場合や、既存のタイルと置き換えで配置した場合には、そのタイルを表向きで山に戻します。以降のプレイヤーは、そのタイルの数字の番号が公開のうえ、引けるわけですね。

勝敗

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全部のタイルをボード配置できたプレイヤーがでたら、そのプレイヤーが勝者です。

運と戦略のバランスが絶妙

タイルを引いてボードを数字で埋めていくということで、一見するとビンゴゲームのよう。実際に、空きスペースにちょうどよい数字がくるかどうかは運にも左右されるので、ビンゴゲームのような感覚もあります。

ただ、この運だけではないところがこのゲームのキモ。配置における「昇順縛り」がなかなか効いていて、安易に配置してしまうと、そのタイルがネックとなって、以降のタイルが配置が難しくなります。

要するに「いかに今後に向けて自由度を持たせる配置にするか」の、運を引き寄せるための戦略が重要となるわけです。

また、自分のボードをよい方向にもってくるためには、引いたタイルを諦めてライバルに番号を公開しなければなりませんが、このあたりも悩ましいです。

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基本ルールはタイルを引いておくだけ。パズル的な要素もありますが、タイルの入れ替えができるので手詰まりになることもなく気軽に楽しめます。

ゲームが進むにつれて選択肢が狭まるので、ボードが埋まるスピードも低下して自然と接戦に。収束性もすばらしいです。

デザインは著名ボードゲームデザイナーのミハエル・シャハト氏。さすがは大御所ともいえる作品。

適当に配置しても遊べて、タイルの引き運にも左右されるけれど、何度も勝つにはしっかり戦略的な行動が必要。運と戦略のバランスがしっかりとれたシンプルで奥深い、ユーロゲームの王道のような傑作ボードゲームです。

原作は数字タイルのみの味気ないものでしたが、幸運のクローバーのテーマでより親しみやすくなりました。

2021年12月に日本語版(といってもルールブックが日本語なだけですが)が登場しましたが、好評ですでにメーカー在庫がないようです。日本語版が欲しい方は、現在流通している分を手に入れるか、再販をまちましょう。

項目 公式表記 コメント
年齢 5歳以上
時間 20分 10分程度で
人数 2-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★☆ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★★ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも楽しめ1人よるルールもあり
総合評価 ★★★★★ 運と戦略のバランスが絶妙