家にボードゲームがなかった私の子供の頃、家族で遊ぶアナログゲームといえば、将棋やトランプ、花札でした。
将棋やトランプは今も普通に遊ばれていますが、花札はあまりみなくなりましたね。わが家も花札は家にありません。今時の子供は遊んだことある子は少ないかもしれませんね。
もともとギャンブルのイメージが強く、それほどメジャーではなかったので、テレビゲームなどの他の遊びに駆逐されてしまったのかもしれません。
テレビゲームで有名な任天堂の創業は1889年ですが、初期は賭場におろす花札が主力な事業。花札なしでは今の任天堂、ひいては日本のテレビゲーム産業が存在しなかったことでしょう。
賭場で使われていた花札は、イカサマ防止のため常に新品に入れ替わります。高品質な任天堂の花札は賭場で重宝され、売上を支えていたようです。今も販売されています。
花札の赤短の謎の文字の意味は?
さて、花札で私がずっと勘違いしていたのは、赤い短冊。短冊には「あのよろし」「みなしの」の文字が書かれていますが、一体何が書いてあるんだろうとずっと思っていました。
「あのよろし」は「あかよろし」、「みなしの」は「みよしの」が正しい読み。「みよしの」の「よ」はともかく、「あかよろし」の「か」は読めないですね。
「あかよろし」こ、「の」に見えるのは変体仮名の「か」。のに点が付いたような字なんですね。「とても素晴らしい」という意味のようです。
また桜の赤短の「みよしの」は奈良のにある桜で有名な吉野山の雅名とのこと。
知らなくてもルール上は問題ありませんが、私はずっと知りませんでした。
というわけで、次回は赤短が登場する、花札のようなコンポーネントのフランス発の和風テーマ(↓和風なのにチャイナドレスの時点でかなりズレていますが……。)ボードゲーム「OKIYA/NIYA」です。
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