今回は「昆虫の多すぎるゲーム」。小学館の図鑑NEOとコラボした協力型カードゲームです。
わが家の子供たちは図鑑が大好き。ちょうどこの記事を書いている横でも、何やら「きのこ」の図鑑を眺めています。子供には図鑑の写真やイラストを眺めるのは楽しいものですよね。
私も子供の頃図鑑のデンプン〜ブドウ糖〜グリコーゲンと変化する体内での消化の図を見ていた記憶があります。今考えると一体何が楽しかったんでしょうね。
図鑑の中でも人気の御三家は昆虫、恐竜、動物ですが、「昆虫の多すぎるゲーム」は、このうち昆虫がテーマです。
この手のゲームは雑誌の付録感のように、素材がチープだったりルールが適当だったりするものも多いのですが、本作はボードゲームデザインで定評あるオインクゲームズ監修なのでしっかりした出来にになっています。
小学館の図鑑NEOとコラボと見た目はそっこくり。とは、サイズと重さは違うので間違って買うことはないですが、外見は図鑑の表紙にそっくりです。
ちなみにタイトルが「昆虫が多すぎる」ではなく「昆虫の多すぎる」となっているのは「注文の多すぎるゲーム」というゲームのリメイクのため。原作は宮沢賢治の「注文の多い料理店」をもじったタイトルですが、「昆虫の」になってしまうと分かりませんね。
みんなで登場する昆虫を覚えよう
ゲームの概要と目的
君たちは昆虫研究所の助手。博士がつかまえてきた昆虫たちの名前をしっかり覚えておきましょう。
「昆虫の多すぎるゲーム」は、みんなで昆虫を覚えて思い出していく協力ゲーム。読み上げられた昆虫の名前を、みんなで交代で思い出していきます。思い出すことができた昆虫カードは捨てることができ、手札をなくしていくことを目指します。
内容物
コンポーネントは、カードとチップで構成されています。
- 昆虫カード 72枚
- スペシャルカード 6枚
- 図鑑チップ 6枚
- レベルチップ 8枚
このゲームのメインとなるのは、やはり昆虫カード。ナナホシテントウやカマキリなどのお馴染みの虫から、クロカタゾウムシやナナフシモドキなどのマイナーな昆虫まで72種。1枚1枚には解説が書かれています。
図鑑NEOと比べて見ると、解説も含めてほぼ同じですね。
準備
レベルチップをテーブル中央に順番に並べます。図鑑チップ、スペシャルカードはプレイヤー1つずつ受け取ります。
カードを配るディーラーと挑戦するレベルを決めたら、挑戦するレベルx2が今回必要となるカード枚数です。3人でレベル2なら6枚というわけです。
用意した昆虫カードの名前をディーラーが読み上げみんなでこれを覚えます。
覚え終わったら、シャッフルしてプレイヤーの手札として配り直して準備完了です。
昆虫の多すぎるゲームのルールとゲームの流れ
みんなで覚えた虫を順番に思い出して宣言し、手札を出し切ることが目的です。
ディーラーの左隣からスタート。覚えている虫
の名前を「カラスアゲハ」など宣言します。なお、自分の手札にある昆虫は宣言することはできません。
他のプレイヤーは、宣言された昆虫が手札にあれば、その旨を言ってカードを場に捨てます。
宣言された昆虫が存在しない、または虫を宣言できなかった場合にはアウト。そのプレイヤーは図鑑チップを裏返します。
左どなりのプレイヤーに手番をかわって、ゲームは進行していきます。
スペシャルカード
思い出せないプレイヤーを1ゲームに1回だけ助けてくれるのが、スペシャルカード。
カードをだしめ3つのうちどれかを選ぶと指名された人がヒントを出してヘルプします。
一番強力なのが1番目のカードの解説。鳴く虫には、「ミーン、ミーン」と鳴き声まであるからです。
勝敗
手札がなくなった人がクリア条件の人数出ると終了でレベルクリア。逆に、クリアできなくなる人数に脱落者がでるとゲームオーバーです。
プレイ人数 | クリア条件 | |
---|---|---|
2人 | 1人 | |
3人~4人 | 2人 | |
5人~6人 | 3人 |
たくさんの昆虫を覚えられるかな
72種の昆虫(厳密には2つは昆虫でないのも2ついますが)が登場。カミキリムシだけで、アオスジカミキリ、ミヤマカミキリ…と、4種くらいあってなかなか覚えられません。
記憶には文字だけより頭にイメージすることが大事といいます。名前だけでなく姿がイメージできるのか、昆虫好きの子供が圧倒的に強いです。
ただ、巧拙はあれど得意な人が苦手な人をサポートしてあげれるのが、協力ゲームのいいところです。
レベルがあがってくると覚えられる数以上に登場してくるので、難しい虫などある程度覚えるターゲットを絞って覚えるしかありません。こうして覚えたものに限って手札に配られてしまい使えない……。
飲食店での次々とくるオーダーがテーマであった原作に比べると、本作はテーマ性が失われてしまいました。ただ、子供にとっては昆虫であること方が圧倒的に受けがよいです。
子供と一緒にファミリーでわいわい楽しみたいカードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | 4歳くらいからでも |
時間 | 20分 | |
人数 | 2-6人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 小さい子でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★☆☆ | 比較的子供向け |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | できれば3人以上が |
総合評価 | ★★★★☆ | 昆虫をたくさん覚えよう |