ビジネスの世界では、ゲームチェンジャーといって、既存の市場や枠組みを変えて競争に勝つ戦略があります。
ネットで商流をガラリと変えたGAFA などが典型的な例ですが、凡人にはなかなか縁がない話ですね。
本日のボードゲームは、ルールをどんどん変えて勝負に勝ち続けるカードゲーム「レッド7(Red7)」です。
ルールを変更して勝負に勝ち続けろ!
ゲームの概要と目的
レッドセブンは、パレットと呼ばれる自分の前の場に出したカードで他のプレイヤーと勝負をするゲーム。勝つためには自分のカードが有利になるよう、ルールを変えることも必要です。
勝負に負けると即脱落。最後まで生き残れるでしょうか。
内容物
内容物はカードのみ。基本カードは7色×7枚の49枚のカード。これに加えて初期用のレッドカードやサマリーカードがついています。
各色のカードは1〜7までの数字が1枚ずつです。
カードの色は赤から紫までの7色。虹と同じですね。
カードには強弱があり、数字が大きいほど強いカード。さらに同じ数字が同数のときは赤が最強で紫が最弱の虹の波長の順番になっています。タイトルの「レッド7」は最強の赤の7というわけですね。
また、カードをテーブル中央のキャンバスに置いた場合に適用されるルールが色ごとに決まっていて、それぞれのカードにも記載されています。
準備
カードをシャッフルして手札として7枚くばります。さらに1枚を最初の場札(パレット)として各プレイヤーの前にオープンにして配り、残りをしまいます。
テーブル中央(キャンバス)にスタート用のレッドカードをおけば準備完了です。
スタートプレイヤーは、一番強いカードがパレットに出ている人の左隣のプレイヤーです。
レッド7のルールとゲームの流れ
まわってくる手番で、パレットのカードで他のプレイヤーとの勝負に勝ち続けることが目的です。負ければ離脱の負け抜けゲームです。
手番では、
- 手札からパレットに1枚カードを加える。
- 手札からキャンバスに1枚カードを置いてルールを変更する
- 手札からキャンバスに1枚カードを置き、さらにパレットにカードを加える
の3つのアクションから1つを選択して、その後勝負します。勝負はキャンバスにあるルールに合致したカードの枚数で決まります。
パレットに1枚出して勝負
手札から1枚選んで自分の前のパレットに並べて勝負します。
ルールは「数字が最大のカード」。現在のパレットの最大は6が1枚です。
手札から7を出して「7が1枚」で勝負に勝ちます。
キャンバスに1枚出してルールを変えて勝負
ルールは「数字が最大のカード」。現在の各プレイヤーのパレットの最大は7が1枚です。手札にはこれより強いカードはありません。
青のカードをキャンバスに出し「偶数のカード」とルールを変えました。他のプレイヤーのパレットには奇数しかないため「奇数1枚」で勝利です。
パレットとキャンバスに1枚ずつ出しルールを変えて勝負
ルールは「偶数のカード」。偶数カードを2枚パレットに出しているプレイヤーがいて出せる手札もないので勝てません。
ルールを「3以下のカード」に変更。さらにパレットにカードを出し、「3以下のカード2枚」で勝利です。
勝敗
勝利できなかったプレイヤーは即脱落します。手番を繰り返し最後まで脱落せず生き残ったプレイヤーが勝者です。
短時間だけどなかなか苦しいカードゲーム
ルールを変えれば最初は簡単に勝つことができますが、キャンバスにカードを出した分だけ手札が減ります。そうすると次回以降の選択肢が減るうえに、カードがなくなって勝負ができなくてもアウト。できるだけルール変更は温存するのが吉です。
ラウンドが進むほど、手札が減って苦しくなって頭を悩ませることになります。
勝つためには、他人のルール変更にうまく乗っかることが大事。逆を言えば自分がルールを変えるときは、他のプレイヤーがそれに乗っかれないようにすることも大事です。
カラフルなカードと数字でUNOのような感じですが、何も考えずサクサクすすむUNOとは内容は対象的。それぞれ手番では「どうすれば勝てるのだろう」と考えることになります。
短時間で遊べて、手軽に頭をひねる「苦しさ」が楽しめるカードゲームです。
ちなみに英語版ではありますが、印刷して遊べるプリント&プレイ版が公開されていますので、製作の手間が気にならなければ無料でも遊べますよ。
https://asmadigames.com/RedPrintAndPlay.pdf
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 9歳以上 | 8歳くらいからかな |
時間 | 5-10分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 要 | カードにテキストあり |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | |
大人も楽しい | ★★★★★ | |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 一応はできます |
総合評価 | ★★★★☆ | 短時間で苦しめるカードゲーム |