親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームを楽しもう!初心者や子供におすすめなライトなアナログゲームを紹介します。

平安もとい江戸時代からやってきたシルエットパズル「清少納言の知恵の板」で図形感覚を養おう!

ボードゲームで遊びながら小学校受験に挑戦するボ受験チャレンジも、本格的な取り組みが遅いのもあって、あっという間に終盤。

そろそろ仕上げにかからないと、というわけで、最近は遊ぶのは控えめにして、アウトプットに若干シフトしています。

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だんだんとうちの子の苦手な分野もわかってきました、「図形」です。

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例えば上の図のように「この図形をつくるのに、いらない形をえらびましょう」という類の問題です。
学校によっては、問題に補助線をひいたらダメというところもあるようです。大人でもパッとはできないかも。


時間もないし、とにかく問題をやって慣れるしかないかなと、市販の問題集を買ってきました。

ところが、表紙をめくると、こんな記載が待っていました。

この問題集に記載されているような図形に関する問題は、実際に問題を解いても、なかなか身に付きません。

パズルなどを遊んでいくなかで、徐々に感覚を養っていきましょう。


身につかない問題集なんて売るなよ!


要は「別でパズルを発売しているからそっちも買ってね」ということのようです。

もちろん推奨品は買いませんでしたが、問題を解くのもそこそこに、またゲームに戻ることにしました。

清少納言の知恵の板

というわけで、シルエットパズルゲーム「清少納言の知恵の板」です。

脳トレ対戦ゲーム 清少納言
頭に「清少納言の」がついていたので、はじめて聞いたときは、どうせ「アインシュタインの~」など、売り込みのために清少納言の名前を使っただけだろうと思いました。

しかし、実は本当に昔からあるパズルゲームでした。

ただ、平安時代の清少納言が作ったというわけではなく、考案されたのは江戸時代のようです。
http://www.chronos.co.jp/kenno/introduction.html

江戸の浮世絵師の喜多川歌麿の絵にも、女性が遊んでいる姿が描かれています。

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でもまぁ、結局のところ、江戸時代に平安の清少納言の名前を使ったわけで、清少納言ご本人にしてみると、そんなパズルなんて全く見覚えないという感じですね。

シルエットパズルといえば中国発祥といわれるタングラムが有名です、旅館やペンションなどでよくみかけるのはタングラムの方かもしれません。

「清少納言の知恵の板」もタングラムも同じ正方形を7つに切って使うパズルですが、切り分け方がタングラムとちょっと違っています。起源はどちらも一緒なのかもしれません。

タングラムと清少納言の知恵の板


大きな三角形がある分、タングラムの方がダイナミックな形が作れそうです。一方で清少納言の方は、比較的小さなパーツが多いので、細かな造形が可能となりパズル要素が強まる感じでしょうか。

内容物

パズルピース

大きめの箱の中には小さな箱に小分けされていて、それぞれに厚紙製のパズルが入っています。

今回購入したものには、なぜかおまけとしてゴールド色が1色追加され5種類となっていました。
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お題カード

問題が記載されているカードです。国産ゲームには珍しく、大きな紙から切り抜いていくスタイルです。
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得点小判

得点を計算するチップです。こちらも切り抜きスタイルです。
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準備

お題カードを裏向きにしてテーブルの中央におきます。

各自で、好きな色のパズルを手にとって、遊ぶラウンド数を決めれば準備完了です。
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ゲームの流れ

お題カードを一枚表にして一斉にパズルがスタートです。
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めくったお題に相当する形を作っていき、完成した人から「完成」を宣言します。
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勝敗

完成した順番に1位から3位まで、3点、2点、1点の小判をとります。

はじめに決めたラウンド数の勝負が終わって、合計得点が一番高い人が勝ちです。

なお、得点計算が面倒なのと、得点用の小判チップが安っぽいので、わが家では1番にできた人が勝者カードをもらい5回先取としています。

18世紀のパズルもなかなかあなどれぬ

お題にそって作るパズルといえば、以前に紹介したウボンゴがあります。

しっかりしたコンポーネントと宝石型特典チップのウボンゴに対し、ペラペラのお題カードや小判の清少納言、コンポーネントの質はやはり本場ドイツゲームにはなかなかかないません。
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しかしながら、内容に関しては、有名ボードゲームのウボンゴに、負けずとも劣らぬ出来で、なかなか楽しめます。

ウボンゴのように幾何学的なお題ではなく、「ヤジロベエ」「提灯」など、名前がついた形を作っていくところが、まず親しみがわくところです。

お題カードには、使うピースの一部をヒントとして明示してあり、そのヒントの数で緑カード、青カード、紫カードの3レベルに分けられています。

一番難しい紫カードの問題は、大人も唸ってしまう難しさ。

すぐに作れそうなのですが、取り組んでみると、意外にできない。

自分の頭に中にある並べ方でうまくいかなかったら、きっぱり忘れてまた試行錯誤。最後はヒラメキがものをいうのかも。

このようなパズルはひとりで遊ぶものが多いですが、早解き対戦パズルにすることで闘争心が刺激され、一気にゲーム性が高まります。やっぱり1人で遊ぶより断然盛り上がりますね。

価格も割とお手頃なので、誰でもできる脳トレ的なゲームを探している方には、おすすめです。
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項目 公式表記 コメント
年齢 4歳以上 4歳だとパズルとしては難しいかも
時間 20分~ 考え出すと結構時間がかかります
人数 1-4人 やはり対戦が面白い
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★☆ 大人でも難しい問題も
2人でも楽しい ★★★★☆ 楽しい
総合評価 ★★★☆☆ 江戸時代からあるだけは

脳トレ対戦ゲーム 清少納言

脳トレ対戦ゲーム 清少納言