クラウドファンディングでのKickStarterで、カードゲームでは驚異的な22万人878万ドルの出資を獲得したカードゲーム「こねこばくはつ(Exploding Kittens)」です。
私は米国Amazonから買い物をすることもあるのですが、このゲームが一般発売された当時は、Exploding Kittenがランキングを席巻していました。
ネコが起こす爆発を回避して生き残れ!
テーマと目的
爆弾をかじったり、ミサイルのボタンを押したり、無邪気なネコが爆発を起こしてしまいます。
「こねこばくはつ」は、突然訪れる爆発を、あの手この手を使って回避し生き残るのが目的のゲームです。
内容物
内容物はカードのみ。いくつかの種類に分かれています。ジョークが散りばめられていることもあり、同じ種類のカードでもユニークなイラストやテキストでできているところが特徴的です。
パッと見はネコに見えないねこカード。いくつか種類がありますが、「同種2枚を集めて出せば、他のプレイヤーのカードを奪える」という効果のカードです。
このゲームのキモなのが、アクションカード。いろいろな特殊効果があります。
- アタックカード:他のプレイヤーに追加ターンをプレイさせる
- 予知能力カード:山札の上から3枚をこっそりみる
- シャッフルカード:山札をシャッフルする
- スキップカード:自分の順番をとばす
- いいねカード:他のプレイヤーからカードを奪う
- ダメカード:他のプレイヤーのアクションを無効化する
ネコと爆発が描かれたカードがこねこばくはつカード。このカードを引いてしまうと負けです。
爆弾処理カードは、こねこばくはつへの唯一の対抗手段。使うと爆弾を不発に終わらせることができます。
準備
カードの中からこねこばくはつカードと爆弾処理カードを抜きとります。
残りのカードをシャッフルし、プレイヤーに5枚ずつ手札として配ります。
さらに爆弾処理カードをプレイヤーに1枚ずつ配り、残りはしまいます。
こねこばくはつカードは、プレイヤーの枚数−1枚だけとって、残りはしまいます。ピックアップしたカードは、プレイヤーに配ったあとのカード山に混ぜてシャッフル。中央において山札とします。
こねこばくはつのルールとゲームの流れ
順番にカードを引いていく中で、こねこばくはつカードで起きる爆発を回避して生き残ることが目的のゲームです。
手番は、1)手札からカードを出す(任意) 2)山札からカードをひく(強制)の2つのアクションで構成されます。
1)手札からカードを出す
手札からカードを選んで場に出します。
出したカードに特殊効果がある場合には、その特殊効果を適用します。
「予知能力を使ったら『こねこばくはつ』があったのでスキップを使う」のように、特殊効果を適用してさらにカードを追加で出すこともできます。
2)山札からカードを引く
山札の一番上からカードをとり、手札に加えます。
ゲームの終了と勝敗
カードを引いたときに、「こねこばくはつカード」を引いてしまったらアウト。
もし爆弾処理カードがあれば、爆弾処理カードを捨てて、こねこばくはつカードは山札のどこかに戻します。
爆弾処理カードがなければ、そのプレイヤーは敗退しゲームから離脱します。
最後のひとりとして残ったプレイヤーが勝者です。
終盤での熱い攻防が盛り上がるパーティゲーム
危なくなってきたときに、手持ちのカードでどう切り抜けるかが基本のゲーム。そのため序盤はカード集め、終盤はカードを使っての激しい攻防が繰り広げます。
山札が少なくなるにつれ、爆発のリスクはどんどん高まります。最初はゆるく進んでいきますが、徐々に温度が高まっていきます。
カードを引く行為も、最初はアクションが増えて嬉しいのですが、後半になるとリスクでしかなく、なるべく引かずに済ますことが求められます。
いつ「こねこばくはつ」が現れるか予測不能の状況で、どこから守りに転じるかが悩ましいです。
「こねこばくはつ」が見えてきた終盤はとにかくヒートアップ。
「アタックでよろしく」「さらにアタック!」
「ダメカードでアタックを無効にするよ。」「ダメのダメでアタックを有効!」「いやいや、ダメのダメのダメ!」
UNOでドロー2やドロー4を重ねがけできる非公式ルールがありましたが、そんな感じで貯めこんだ特殊効果の応酬がはじまります。
運の要素は強めで、米国人が好みそうなジョークに溢れたパーティゲームですが、似たタイプのカードゲームの「テストプレイなんてしてないよ」ほどバカバカしくなく、戦略性もあります。
いわば「土壇場での戦略がプラスされた黒ひげ危機一髪」といったところでしょうか。何も考えずに軽く楽しめるパーティゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 7歳以上 | 6歳くらいから |
時間 | 15分 | |
人数 | 2-5人 | |
日本語化 | 要 | テキストが多い |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★☆ | 難しい要素なし |
大人も楽しい | ★★★★☆ | どちらかといえば大人向け |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 人数は多い方がよい |
総合評価 | ★★★☆☆ | 気楽に楽しめるパーティゲーム |