本日は2020年のドイツ年間キッズゲーム大賞の栄誉に輝いた子供向けボードゲーム「スピーディロール(Speedy Roll)」です。
子供向けのいわゆるすごろくゲームですが、さすがはキッズゲームの頂点であるドイツキッズゲーム大賞。うちの下の子は夢中になっていつも遊んでいます。
ハリネズミをおうちに帰そう
テーマと目的
リンゴやキノコなどの森の恵みを集め、ハリネズミが家に帰るのを手伝いましょう。一番早く家に帰れるハリネズミは一体誰でしょう。
内容物
すごろくなので、基本はボードとコマ。ボードは7枚に分かれて両面で、複数を組み合わせることでコースのバリエーションを楽しめるようになっています。
コマはハリネズミ、木製コマが可愛くていい感じで。キツネコマは協力モードの時に使用する悪役です。
このゲームの一番の特徴は、毛玉ボール。テニスボールをひと回り小さくしたようなボールに、可愛いハリネズミの顔をつけて使用します。
準備
ゲームボードを複数枚組み合わせて、スタートからゴールまでのコースを作ります。
マジックテープトークンを裏向きにして並べて、スタート位置にハリネズミコマをおけば準備完了です。スタートプレイヤーは一番年少者です。
スピーディロールのルールとゲームの流れ
順番にコマを進めてゴール到着を競うすごろくゲームです。
すごろくといえば、手番でサイコロを振って進むのが一般的ですが、スピーディロールではマジックテープがついたトークンの並びに毛玉ボールを転がします。
毛玉ボールを転がすと、ボールにマジックテープトークンがくっついていきます。
ボールが静止したらトークンを外しましょう。獲得したトークンと同じ絵柄のマスにコマを進めることができます。
「次はリンゴとキノコのマスに進みたいからくっつけよう」と考えながら毎ターン毛玉ボールを転がすことになるわけです。
なお、5枚以上のトークンをくっつけてしまうとアウト。そのターンでは進めません。欲張りすぎないことも大事です。
勝敗
最初にゴールに到着したプレイヤーの勝利です。
狙って毛玉ボールを転がす秀逸なギミックの勝利
「すごろくのサイコロが毛玉に変わっただけ」といえばそれだけなのですが、実際に遊んでみるとゲームの雰囲気はサイコロとはずいぶん違うことがわかります。
サイコロからボールになって、運任せから「狙う」という要素ががでてくるんですよね。狙いをすましてコロコロコロ!これはギミックの勝利です。
協力ゲームモードでは、みんなで一つのハリネズミを動かしてキツネに追いつかれないようにゴールを目指します。名作キッズボードゲーム「ネコとネズミの大レース」のような感じです。
www.boardgamepark.com
通常ルールはこれまた名作キッズボードゲーム「モンツァカーレース」に近いプレイ感。
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ただ、毛玉ボールや変化させることができるコースバリエーションなど、スピーディロールならではのユニークな仕掛けが飽きさせません。
シンプルなルールですが「どのマスに進みたいか」「どのルートが近いか」を子供が考えられる要素があり、この戦略部分がスパイスで普通のすごろくとは一味違う魅力になっています。
現在は日本語版が流通していますが、マジックテープと毛玉ボールというユニークな内容物のため、売り切れると再販は難しいかもしれません。
文句なしの名作。お子さんがいる家庭には、ぜひとも遊んでほしいキッズ向けボードゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 4歳以上 | 3歳くらいからできるかも |
時間 | 20分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★★★ | 小さい子でも簡単 |
大人も楽しい | ★☆☆☆☆ | 子供向け |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 普通に楽しい |
総合評価 | ★★★★★ | ギミックの勝利 |