2人専用のシンプルなカードゲーム「ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス(The Game Face to Face)」です。
カードを順番に早く出しきろう
ゲームのテーマと目的
ゲームのテーマは特になし。ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス は、2人対戦でカードを出し切った方が勝ちというカードゲームです。
内容物
小箱のなかにはおどろおどろしいデザインのカード。2人のプレイヤーがそれぞれ使用するカードとして、ゴールドとシルバーの2セットが用意されています。
それぞれのセットには、1→60、60→1のスタートカードが2枚と、2〜59までの数字が描かれたナンバーカードが58枚入っています。
準備
プレイヤー同士で向かい合い、ゴールドとシルバーのセットをそれぞれ手に取ります。
2枚のスタートカードを縦に並べ、念入りにシャッフルしたナンバーカードを隣に山札として裏向きに重ねます。
最初の手札は6枚。山札からめくって手に持ち、先行プレイヤーを適当に決めたら準備完了です。
ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイスのルールとゲームの流れ
場に交互に数字順でにカードを出していき、全てのカードを先に出し切ることを競うゲームです。
ルール説明は、Jin‘sさんのインスト動画がわかりやすいと思います。
【ボードゲーム】「ザ・ゲーム:フェイス・トゥ・フェイス」 ルール説明(THE GAME: FACE TO FACE Rule. English subtitle supported.) インスト動画
カードのプレイ
手番では、手札から場に最低2枚のカードを出していきます。
自分のスタートカードの隣には順番で
基本は自分のスタートカードの隣の場に、前のカードに重ねてカードを出していきます。
- 1→60のカードの隣には、すでに置かれたカードと昇順になるように
- 60→1のカードの隣には、すでに置かれたカードと降順になるように
置かなければいけません。
例えば1→60の場所にすでに10が置かれていれば、9以下のカードはだせなくなるわけです。
10違いを出して数字を戻そう
順番にカードを出さないといけないため、基本はゲームが進むほど出せるカードがなくなっていくわけですが、例外ルールがあります。
場に出ているカードと数字がちょうど10違いのカードは順番に逆らうことができ、数字を戻すことができます。
上の例では、8ー12ー19ー33と出しています。この場合、もう32以下の数字は出せません。しかし、33と10違いの23であれば、出すことができるわけです。
相手の場に出せば昇順・降順が逆に
カードを出すもうひとつの方法として、相手の場に出す方法があります。
相手の場に場合には、昇順・降順のルールに逆らって出す必要があります。
- 1→60のスタートカードの隣には、すでに出ているカードと降順となるように
- 60→1のスタートカードの隣には、すでに出ているカードと昇順になるように
自分の場に出せないカードも相手側なら出せるかも。ただ、相手プレイヤーの数字を戻してあげることになるわけです。
カードの補充
カードを出し終わったらカードを補充して手番を交代します。
補充するカード枚数は以下のとおり
- 自分の場のみに出した場合→2枚の補充
- 相手の場にも出した場合には→手札が6枚になるように補充
自分の場だけしか出さなかった場合には、手札が枚数が減ってしまうことがあるわけです。
勝敗
カードを先に出し終わったプレイヤーの勝ちです。
なお、手番において2枚のカードを出すことができなくなった場合は、その時点で当該プレイヤーの負け。相手の勝利となります。
相手が楽になれば自分も楽に。相手を苦しめるには自分も苦しむことに。
手札が減らないようカードをたくさん出すためには、相手の場にも出していかなければなりません。
「相手の場にカードを出し少しだけ数字を戻しつつ、自分の場に多くカードを出し山札を減らす」ことが基本戦略です。
ただ、相手側にどんどん出していると、相手は楽になるばかり。出すのは最小限にしたいところ。でも出し渋っていると自分も苦しくなってきます。
トランプの七並べでせき止めているときのように、相手も苦しめれば自分も苦しいという状況です。
意外と「どうぞどうぞ」という感じで、相手に塩を送りまくる戦法でも早くカードがはけていくので、相手をどう助けるかのさじ加減が悩ましいです。
本家の「ザ・ゲーム」と同様のカードでベースのルールも一緒ということで、最初は食指が動きませんでしたが、遊んでみると印象はずいぶん違います。
www.boardgamepark.com
協力ゲームである本家「ザ・ゲーム」は、みんなで苦しさを乗り越えていくゲーム。「安易に出してみんなが苦しむのをどう我慢するか」という悩ましさが特徴でした。
一方で本作は、早出しが目的で「楽をさせて自分も楽するか、苦労して相手も苦労させるか」という違う意味での悩ましさがあります。
テーマ性もカードの飾り気も全くないゲームではありますが、駆け引き中心のシンプルなシステムの完成度が高く、2人専用ゲームのなかでも良作だと思います。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | 6歳くらいからできるかも |
時間 | 20分 | |
人数 | 2人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 比較的簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ★★★★★ | 2人専用 |
総合評価 | ★★★★☆ | 2人での駆け引き |
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