あまり流通していませんが、わが家では一番稼働率が高い、ビーバーをモチーフにしたカードゲーム「ビーバーバンデ/ビーバーギャング(Biber Bande/Beaver Gang)」。「Rat-a-Tat Cat」というネコをモチーフにしたタイトルでも出ています。
見えない手札の探り合い。
イメージでいけば「手札を見ることができないポーカー」てなところです。
内容物
カードゲームで、カードと得点計算に使えるメモ用紙が入っています。得点にもなる0~9までの数字カードには、主人公のビーバーとライバルのネズミとの対決がイラストになっています。数字が大きいほどビーバーがやられ気味、すなわち悪いカードです。
準備
カードをシャッフルし4枚づつ裏向きにくばります。この4枚がそれぞれの手札となりますが、裏向きにテーブルにおき、中は見てはいけません。残りのカードは裏向きに積んで山札となります。山札から1枚表にめくって最初の捨て札として場に出しておきます。
ゲームの流れ
場に出ている捨て札(表向き)をとるか、山札から1枚めくります。とった札はテーブルに裏向きに置いてある手札のどれかと交換するか、入れずに捨てるかの選択です。
下記の特殊カードを引いた場合は、その効果を使うことができます。
○スパイカード 自分のカードの中から1枚、中をみることができます。後から再び見ることはできません。
○交換カード 自分のカードを1枚、相手と交換することができます。ただし、カードの中身は自分のも相手のも見れません。
○ダブルカード このカードを出すと、次にカードを1回引いて、不要ならさらにもう1回カードをめくれます。
勝敗
手札の合計を最小にしていくことが目的です。合計が他のプレイヤーと小さく勝負できると思ったら自分の順番が終わった段階で「終了」宣言をします。終了宣言をしたプレイヤー以外は、あと1回だけターンを実行することができます。
最終ターンが完了したら、カード全部を表にしていき、点数を合計して比べます。アクションカードがあった場合は、山札から1枚とって点数カードと交換します。点数の合計が最も少ない人が勝ちです。
記憶と運と駆け引きの絶妙なバランス
お、2だ。一番右にいれよう。
ありゃ、一番右に今までもってたのは0だったのか!(すかさず次のプレイヤーがこの捨て札0をゲット)
見えないカードを推理しながらの駆け引き
相手の手札が分からないだけではなく、自分のカードですらよく分からないなかでの手探りの駆け引きがこのゲームの醍醐味。ターンが進めば相手もどんどん手札が良くなるな。「自分はどのくらいの得点なのか」「相手より低い合計点になっているか」を推察しながら、自分が先に「終了」を宣言するかが判断のわかれめ。
「終了」を宣言したプレイヤーは、当然いい手だということで、交換カードのターゲットになってしまうリスクもあります。
自分の手札もみれないので、スパイカードなど数字が分かる数少ない機会を逃さず記憶し「さっき3と交換したからきっといいカードのはず」など、お互いにカードを推理することが必要となります。
終了時に手札を開けてみると、想定が外れたり記憶違いだったりで、あっと驚く結果になる驚きも、このゲームの魅力です。
あれ、余裕でダントツ勝利!と思っていたのに8が混じっていた・・・
不要なカードもあえて使う。
ゲームはカードの引き運によって左右されますが、9や8などの大きいカードが必ずしも全く使えないわけでありません。
あえて取っておき、交換カードがでたときに、相手の手札と交換してしまえば、大ダメージの武器。
さらに、9を引きながらもすごくいいカードを引いたふりをしておくと、誰かが交換カードで食いついてくるかも。そんなブラフ要素もあって面白いです。
深みやジレンマ的な要素はないですが、記憶と運と駆け引きの程よいバランスがわが家では好まれています。1ラウンドは10分程度で終わるため、あとくされない手軽なゲームとしておすすめです。短時間でサクっとできるため、「そろそろお風呂の時間だよ」「じゃ、ビーバー1回だけやってから行く」と、隙間時間で活躍しています。
項目 | 評価 | コメント | |
---|---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | シンプルなルール | |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 軽いけど楽しい | |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | 2人でも遊べます | |
総合評価 | ★★★★☆ | わが家の定番 |