本日のボードゲームは、オインクゲームズさんの2021年の新作。推理とブラフが楽しい「ドコジャン」です。
自分の犬を隠してライバルの犬の居場所を探そう!
テーマと目的
5人の大臣が、自分のお気に入りの犬をドアの中にそれぞれ隠してしまいました。
ドアを開けて犬の居場所を探しあてますが、どのドアを開けるかはみんなの合意で決まります。あからさまに避けると自分の犬の居場所がばれてしまいます。自分の犬が見つからないように、他の大臣の犬を見つけましょう。
内容物
オインクゲームズのコンパクトな小箱には、カラフルなコンポーネントがジャラジャラとにぎやかに入っています。
- 牌 5個×5色
- 番号ボード 5枚
- ドアチップ 5枚
- 失点チップ 15枚
- 得点チップ 10枚
- リーダーマーカー 1枚
一番特徴的なのは牌。麻雀牌を2回り小さくしたようなサイズのプラスチック製の牌が5枚x5色あります。
準備
プレイヤーは担当する色を選び、対応した牌と失点チップを受け取ります。さらに得点チップ2枚と番号ボードを持ちます。
5枚の牌は1つある犬の牌を好きな位置に配置して並べ、その前に番号ボードを置きます。
テーブル中央にドアチップを番号順に並べて準備完了です。スタートプレイヤーとなる最初のリーダーを適当に決め、リーダーマーカーを受け取ります。
ドコジャンのルールとゲームの流れ
自分の犬の居場所がばれないようにしつつライバルの犬の居場所をあてることが目的です。
ゲームは、開けるドアを決める「決定フェイズ」と犬を当てる「捜索フェイズ」の2つで構成されます。
決定フェイズ
「決定フェイズ」では、リーダーから時計周りで以下の4つのアクションのうちの1つを実行します。
- 現在の開いているドアでOKする
- 追加で(新規に)開けるドアを指定する
- 開いているドアをリセットして新たなドアを開ける
- リーダーの犬の居場所を当てる
1現在のドアでOKする
何も行いません。リーダー以外の全員が宣言したら、捜索フェイズに進みます。
2開けるドアを指定する
新たにドアを開ける場合には、「2番のドア」というようにドア番号を宣言し、ドアチップを裏にします。
開けるドアを追加したい場合には「2番に加えて3番」というように宣言し、同時にリーダーマーカーを受け取ってリーダーとなります。
3リセットして新たにドアを開ける
ドアチップをすべて表に戻し、これまでと違うドアを裏にしてリーダーマーカーを受け取ります。ただし、新たに開けるドア数はリセット前より1つ増やす必要があります。
4リーダーマーカーの犬の居場所を当てる
「3が犬だ!」というように、リーダーの犬の場所を指定し、リーダーはその場所の牌を公開します。もし当たりだった場合には、宣言をしたプレイヤーが×の牌を1枚を公開したうえでリーダーの失点となります。
捜索フェイズ
捜索フェイズでは、リーダーから順番にドアチップに対応したドアを公開していきます。
犬の牌がでたら、その時点で捜索終了です。犬の牌がオープンになった人は、失点チップを1枚裏にし牌を混ぜて並べなおします。
得点と勝敗
失点チップが3枚裏になったプレイヤーは脱落となります。
自分の犬が発見されず牌が3枚以上オープンになった場合には、見つからず逃げ切りに成功です。得点チップを1枚裏にして、牌を混ぜて並べ直します。
誰かの得点チップが2枚とも裏になったらゲーム終了で、そのプレイヤーが勝者です。
ハッタリと駆け引きが楽しいチキンレース
お互いのもつ5個のタイルのどこに犬を隠しているかを当て合う、ハッタリと推理を短時間で楽しむゲーム。
自分の犬の居場所は当てられないようにしたいけれど、当てられないように行動しすぎると逆に居場所がバレてしまいます。「自分が勝とうとするほど負けやすくなる」のは悩ましいです。
あえて「自分の犬がいるドアを指定する」という戦略も、混乱させるためには有効です。ただ、積極的にドアを指定してリーダーになると、捜索フェイズで最初に開ける立場となりリスクを背負うことにもなります。
「あっさりOKしたからあそこは…」「リセットしたから犬?でもブラフの可能性も」と、心理戦が白熱します。
かわいいいコンポーネントとテーマなので、子供の最初の食いつきはよかったのですが、相手の裏を読む駆け引きについていけず、わが家の子供たちは途中で断念してしまいました。
比較的シンプルなルールですが、あてずっぽうだとうまくいかずコツをつかむのに慣れが必要です。可愛らしい見た目によらず、濃厚な駆け引きとハッタリを楽しみたい大人向けのゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
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年齢 | 9歳以上 | |
時間 | 20分 | |
人数 | 2-5人 | |
日本語化 | 不要 | 日本語版 |
項目 | 評価 | コメント |
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ルールの易しさ | ★★★☆☆ | シンプルだけど慣れが必要 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 比較的大人向け |
2人でも楽しい | ★★☆☆☆ | 3人以上がおすすめ |
総合評価 | ★★★★☆ | ハッタリと駆け引きが楽しい |