書泉グランデがボードゲームの取り扱いをやめるってよ
最近ちょっと悲しいニュースが飛び込んできました。
神保町の書店「書泉グランデ」さんがボードゲームの取り扱いをやめるそうです。
【3F/#ボードゲーム】
— 書泉グランデ【営業時間_11:00~20:00】 (@shosengnd) 2021年10月9日
★書泉グランデ ボードゲームの取扱について
今後予定されている商品構成変更にともない
ボードゲームの取り扱いが終了となります
終了時期については
詳細が決まり次第ご案内いたします
在庫限りの販売となりますのでお買い求めは
お早めに!#神保町#書泉グランデ pic.twitter.com/qF6IrLGZB0
書泉グランデさんは、独自のボードゲームのラインナップで有名な、知る人ぞ知る神保町の書店です。
ワンフロアが国内外のボードゲームでぎっしり。売り場に入ると、見たこともないような輸入版ボードゲームが所狭しと積まれていて、いつも感服していました。
新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要で、ボードゲーム市場が拡大しているなかでの撤退。なんだか変な感じもしますが、決しておかしな話ではありません。
最近では、東急ハンズやヴィレッジバンガード、ドンキホーテなどにボードゲームコーナーが常設されるようになり、コンビニでも売られるくらいボードゲームは知名度があがりました。
市場拡大で増えた新たな消費者は、これらメジャーな店舗で買っていくわけです。
また、書泉グランデさんはこれまでは輸入ボードゲームという領域で確固たる地位を確立していました。しかし、国内市場の拡大で日本語版のリリースも増えてきました。これに伴い、輸入ボードゲームの価値が薄れてきます。
確かに私自身も最近海外版を個人輸入をする機会もめっきり減りました。日本語版のタイトルがたくさん発売されるなか、わざわざ割高の輸入ボードゲームを買うインセンティブが起きないわけですね。
かくして輸入版ボードゲームは、より国内版ではリリースされないよりマニア向けのもととなり市場は縮小します。
ニッチな領域で地位を確立した書泉グランデさんのボードゲーム部門は、市場が拡大した結果、新たに進出してきたメジャーどころに顧客を奪われてしまったというところでしょう。
市場がメジャーになったばかりに、老舗が市場から駆逐されてしまうのは、なんとも皮肉なものです。
ニッチでもなくなったボードゲームブログの今後は?
さて、あまり知られていなかったボードゲームの魅力を伝える目的で、細々と続けてきた本ボードゲームブログ。
実はここにも市場拡大影響が出てきています。
以前は例えばパズルゲーム「ウボンゴ」がメディアに取り上げられたときは、情報を求める人から万単位のアクセスがきたものでした。
「ウボンゴ!」と叫ぶと気持ちいい!アフリカンテイスト漂う脳トレ系の早解きパズルゲーム「ウボンゴ(Ubongo)」 - 親子ボードゲームで楽しく学ぶ。
時は過ぎてボードゲームを遊ぶ人も増え、今や「ハローキティのウボンゴ」が登場するまでに知名度が高まっいる状況です。
ボードゲーム紹介にも著名なブロガーやYoutuberも登場。そんな中でこの泡沫ブログにアクセスする人はめっきり減り、メディアにボードゲームが取り上げられてもアクセスが増えることがなくなりました。
ボードゲーム市場は拡大する一方で、本ブログのアクセスはピークの4分の1程度に減少。市場が拡大するのは喜ばしいことですが、もはやニッチではない領域で細々と活動することに市場価値はなくなってきたようです。
自分自身のルールの記録のためにブログに記載していた面もありましたが、ルールを確認しようと検索しても他のサイトが登場し、しかもそっちの方が分かりやすい!
書泉グランデさんのように、ビジネスであれば早期に「撤退」の決断もあるのでしょうが、儲けるためにやっているわけではないだけに、なかなか悩ましいところです。
書泉グランデさんの撤退は、改めて考えるきっかけになりましたが、とりあえず細々と続けながら、今後のことを考えたいと思います。