親子ボードゲームで楽しく学ぶ。

世界のボードゲーム・カードゲームで遊び、家族でコミュニケーションしながら知育。おすすめの「初心者や子供でも楽しいボードゲーム」「大人でも楽しめる子供ゲーム」などライトなアナログゲームのレビューです。

しゃべらず意識をシンクロさせろ!無言だけどコミュニケーションが大事な新感覚カードゲーム「ザ・マインド(The mind)」

ボードゲームの最も権威ある賞に、こんな尖った作品がふさわしいのだろうか。2018年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた際は、話題となりました。

注目のボードゲームデザイナー、ウォルフガング・ウォルーシュ(Wolfgang Warsch)氏の一風変わったテイストの協力型カードゲーム「ザ・マインド(The mind)」です。
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息を合わせてカードを出そう。でもしゃべってはダメ!

内容物

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小箱サイズの箱にはカードのみ。

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数字カードは、1〜100までの100枚です。数字以外の記載はありません。

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プレイヤーたちの命綱であるライフカードは5枚。助っ人効果をもたらす手裏剣カードは3枚あります。

準備

まずプレイヤー数に応じたライフカードを用意してテーブル中央に置きます。2人なら2枚、3人なら3枚、4人なら4枚です。プレイ人数にかかわらず手裏剣カードは1枚で、こちらもテーブルの上です。

数字カードはシャッフルし、レベル1の手札として各プレイヤーに1枚ずつ裏向きで配り準備完了です。

ザ・マインドのルールとゲームの流れ

場にカードを小さい数から順番に出していき、みんなが手札を出し終わったらレベルクリア。高いレベルの到達を目指す協力ゲームです。

順番はありません。自分の手札をみて、自分が一番小さいと思う人からカードをおもむろに出していきます。
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カードを出すにあたっては、お互いの手札を見せたり、話し合いをしたり、ジェスチャーやサインを含め、コミュニケーションは一切禁止です。

もし場に出されたカードより小さい数字のカードを持っていてカードを出しそびれてしまったらアウト。場札より小さいカードをもつプレイヤーはストップを宣言しなければなりません。

アウトとなればゲームを一時中断し、場札より小さい数をもっているプレイヤー全員が当該カードを捨てて、代償としてライフカードを1枚失います。
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手裏剣カードの使用

このゲームで唯一会話ができるタイミング、それが手裏剣カードを使用する判断のときです。

ゲーム中は会話禁止ですので、手裏剣カードの使用は、提案をしたいプレイヤーが手を挙げることで行われます。いったん中断して、手裏剣カードの使用を話し合います。このときのみ会話可能です。

もちろん、手札の状況など、手裏剣カードの使用以外のことを話してはいけません。

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手裏剣カードの使用がきまったら、手裏剣カードを1枚捨て、プレイヤー各自が手札のなかで一番小さいカードを捨てることができます。

コミュニケーションをとるがうまくいかずアウトになりそうな局面で、使用するわけですね。

レベルクリアとゲームの終了

全員が手札を出し終わったらレベルクリアです。次のレベルカードを公開します。

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レベルカードによっては、ライフの回復、手裏剣カードの獲得の、クリアボーナスが獲得できます。

場にある番号カードをもどしてシャッフルし、新たなレベルに応じた手札(レベル2なら2枚)を配り、次のレベルをスタートします。

なお、ライフカードがない状態で失敗したらゲームオーバーです。到達したレベルがみんなの成果となります。

意識をシンクロさせろ!

昔のファミコンソフトに「マインドシーカー」という超能力者養成を銘打つとんでもない運ゲームがありました。私は最初ザ・マインドもそんな運だけのゲームかと思っていましたが、全くそうではありません。

数字のみのカードで構成され、カードを出し切るのが目的の協力ゲームなので、ザ・ゲーム(The game)と見た目は似ていますが、遊んでみるとテイストが全く違うことが分かります。
www.boardgamepark.com
他のプレイヤーのカードを把握するためのヒントはゼロ。そんな状況で、どうやって順番にカードが出せるのか…。

ところがどっこい、なんとか出せるんですよね。

「遊んだことがない人に『秘密』を言わないでください。」とマニュアルにはありますので、多くを語ることはできません。

あえていえば、感覚のシンクロ。夫婦や恋人同士で会話して同じ言葉が同時にでて「こんな言葉が同時にでるなんて!」と、うれしくなるときがあります。そんなような思考を同期させる感覚でしょうか。

会話を全然していないにもかかわらず、レベルクリアできたときは、すごく一体感があります。「最後から2番目のカード、あぶなかったよね。」「私が先に出そうと思っていたからギリギリだった!」など、これまで黙っていた分、会話が盛り上がります。

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話をせずに意識をシンクロさせるということで、言外のやりとりを重視する日本人の気質にも合っているゲームではないかなと思います。

ひとつマイナス面があるとすれば、基本会話がないので「はたから見ていて面白そうではない」ところ。

先日、車のディーラーで点検待ちをしながらテーブルで子供と2人で遊んでいましたが、「2人で向き合い『う~ん』とうなって何をやってるのだろうか」と怪訝に思われたようです。

面白さを文章で伝えるのが難しいところも残念な点です。

戦略や計算、記憶力は一切不要。正統派なボードゲームではないこともあり、好き嫌いはあると思いますが、新感覚のこのゲーム、遊んだことがない人は損しているかも。

日本語版も登場して入手しやすくなりましたが、ぜひ一度遊んでみてほしいオススメカードゲームです。

項目 公式表記 コメント
年齢 8歳以上 6歳くらいでもできるかも
時間 20分
人数 2-4人
日本語化 不要 説明書のみ
項目 評価 コメント
ルールの易しさ ★★★★★ 誰でも簡単
大人も楽しい ★★★★★★ 大人も子供も
2人でも楽しい ★★★★☆ 2人でも楽しめます
総合評価 ★★★★★ 新感覚のゲーム

ザ・マインド 日本語版

ザ・マインド 日本語版