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国立小学校と公立小学校との違いは?受験して入学してみて分かった国立小学校のメリットとデメリット。

ボードゲームの知育効果を検証しようと、昨年になかば思いつきでチャレンジした国立小学校の受験。知育効果のありそうなボードゲームやパズルで遊ばせながら、初めての受験。最後は運もあって成功、うちの娘は今年から国立小学校に通っています。
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娘が小学校に通いだしてから、およそ半年が経過しました。入学してみて分かったこともあったので、今回は改めてその振り返りです。

ちょうど来年度受験に向けた願書配付される時期です。小学校受験を検討されている方のご参考になればと思います。

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国立小学校受験って?

国立小学校は、国立教育大学あるいは国立大学の教育学部の附属小学校で、各都道府県にあります。

地域で学区が定められて越境ができない公立の小学校と異なり、「東京23区内」など、ある程度広い通学圏内に居住していれば受験し通うことができる学校です。

どんな人が国立小の受験をするの?

地域の公立小学校に学級崩壊や不登校の問題があるなどで、地域の公立小学校にいかせたくない、あるいは公立小学校とは違う教育を受けさせたいという理由から志望するようです。

ただ、これは私立小学校の志望動機とほぼ同じ。さらに私立小学校より国立小学校を選択するポイントとしては、
 

  • 自宅から通える圏内に、適当な私立小学校がない
  • 転勤族なので、私立小学校に長く通えないかも(国立小学校は国立同士の転校制度あり)
  • 私立小学校は授業料が高いので、経済的に安価な学校にしたい

という理由から志望するようです。

ただ、後述しますが入学に当たっての倍率が高く、抽選もあって努力しても入れる保証がないので、国立単願ではなく私立小学校との併願が一般的のようです。(わが家は単願でしたが)

国立小学校は教育実験校

国立小学校の位置づけは教育実験校、教員を志望している大学生の研修の場であり、新たな教育の実験の場になっています。

そのため、試験的な授業や、教育実習生とともに行う授業が多いです。まぁ、平たくいえば生徒は先生たちの実験台ですね。

したがって、中学受験対策の授業や、中高一貫で中学校の授業の先取りなどは一切ありません。受験のためのハイレベルな教育を期待すると期待外れに終わるでしょう。

国立小学校の試験

わが家が受験した国立小学校の試験は「筆記」「行動観察」「面接」の3つ。

知能を測る「筆記試験」

筆記試験は、「同じ数の絵はどっち?」「積み木の数を数えましょう」「お手本どおり点図形を描きましょう」など多くの問題を短時間で答える知能テストのようなもの。
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口頭で短い物語をきいた後、登場人物や情景を答える「お話の記憶」など、大人でもなかなか難しい問題があり、受験前にある程度慣れておく必要があります。
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社会性をみる「行動観察」

行動観察は、グループになって「チームでコップをできるだけ高くつみましょう」「向こうまでケンケンで行って手を二回叩き、ケンケンパで戻りましょう」など、指示に対する行動を文字通り観察して評価します。「私は右側をやるから左側をお願い。がんばろうね。」など、仲間との協力姿勢やリーダーシップ、先生の指示をちゃんと聞いて行動できるかなどの社会性をみます。

行動観察は独特の状況なので、これも場慣れが必要かも。

国立小学校では、私立小学校で求められがちな愛嬌や身のこなしよりも、自主性や積極性が重視されるようですね。

親を見られる「面接試験」

面接試験は基本両親の面接

学校の方針に沿った教育方針なのか。学校行事に協力的な親か。モンスターペアレントの兆候はないかなど、学校にとってプラスの親かどうかを質問を通じて確認されます。

親が面接を受けている間、子供は行動観察の続き。積み木パズルをやらせてみたり、「友達がおもちゃを取られて泣いているみたい。君ならどうする?」というような口頭試問が行われます。

ちなみにわが家は、珍しい保育園児の受験ということで、親の面接で「1歳から保育園に行かせていたのはどういう教育方針なのか」を突っ込んで尋ねられました。

最後は時の運「抽選」

加えて国立小学校に特徴的な選考は、「抽選」です。

学校の求める基準をクリアする生徒のなかから、最後はクジなどで選ばれます。

「クジなんかやらずに成績順で選べばいいのじゃないか!」という話もありますが、国立小学校は教育の研究が目的です。学力が高い生徒を集めたいわけではありません。

学力が高い子供ばかりだと、研究対象としては偏った母数になってしまいます。したがって、ある程度のバラツキが必要のため抽選制度が採用されています。

都内など通学圏内の人口が多い地区においては、受験前後で複数の抽選があって倍率が数倍~10数倍になることも。こればっかりは神頼み。どうしようもありません。


国立小学校のメリット

費用が私立より安い

国立ですので、公立小学校と同じく授業を受けるための学費は不要です。

ただ、後述の学校行事が多いことや通うための交通費などがあるので、公立小学校に比べると多少は支出は多くなります。

とはいえ行事費や多少の用品くらい。寄付などいろいろな負担が発生する私立小学校に比べると格段に安いです。

そして安いだけあり、校舎や設備などは公立小学校と同じでボロいです。

生徒がある程度均質化

受験という一定のフィルタをくぐり抜けてきたということもあり、生徒がある程度均質化されています。

といっても、進学校という位置づけではないため特に頭がよい子が揃っているわけではありません。教育実験校の位置付けで、学校としてはどちらかといえば「実験台に適当な子」という基準で選んでいます。

特徴として言えるのは「人の話が聞ける子」。落ち着いて話を聞く大人びた子が比較的多く、生徒がさわいで授業がカオス状態に陥ることは少ないようです。

悪く言えばマセて可愛げがない子が多いという話もありますが・・・。

教育熱心な親が多い

小学校受験は親の受験ともいわれ、子供よりも親が真剣に取り組む必要があります。

そんな受験に挑戦した親です。教育に関して熱心な親が多く、逆に子供を放置気味の親はいません。親の関心が高くて先生への要求も高いからなのか、イジメのような問題も比較的起きにくい状況にあるようです。

両親の年齢層は結構高め。若いお父さんお母さんはあまりいません。

私の弟は、金髪にサングラスでピアスをつけて子供の授業参観に登場しているようですが、そんなぶっ飛んだ親はさすがにいません。面接試験でふるいおとされてしまいます。

ある程度つぶがそろった結果なのか、ママ友同士は良くも悪くもウエットなママ友関係のようです。

ベテランの先生たち

国立小学校は教育大学の傘下ということもあり、公立小学校よりも頻繁に教育実習生を受け入れて指導のカリキュラムに取り入れています。

また「研究発表会」という、他の学校の先生が授業参観にやって勉強にくるイベントも。

他校や大学生の指導的な役割を担う先生ということで、国立小学校の先生は、国語算数などの主要教科においてはベテランの先生が多く配属されています。

また、「国語の先生」「算数の先生」のように中学校のような教科担任制をとっている場合も。

実際に教育の質の違いになっているかどうかは正直よくわかりませんが、外形的には良さそうな気がします。

なお、先生たちは公立小中学校と行き来する異動があり、「長く同じ先生で」という私立小学校のような状況ではありません。

最先端の教育が受けられる

教育実験校の位置づけで研究の実験場ということで、外国語や体験学習など、研究段階にある新しい形の授業が積極的に導入されています。

教科書やノートを一切使わずに、全てプリントで授業をする、なんてのもザラです。

最先端のやり方が教育上有効かというと、あくまで実験なので効果は保証されていませんが・・・。

制服なので服に悩まない

国立小学校の多くは制服が設定されています。学校によっては着なくなるところもあるようですが、うちの娘の学校は6年間制服が必須です。

オシャレに目覚めてくる年頃のなか、毎日着て行く服を選ばなくてよいというのは、地味ではあるが結構なメリットです。

国立小学校のデメリット

遠距離通学が必要

私が感じた一番のデメリットはこれ。

私立小学校もそうですが、重たいランドセルを背負って公共交通機関で通学するのは、小学生の体力ではかなり大変です。

特に、朝の満員電車に小さな体を押し潰されそうになっている姿をみるにつけて、正直申し訳なく思っています。

また、通学のための交通費は、公立小学校では発生しないコストですね。

PTAをはじめ学校行事が多い

ちまたでは目の仇にされるPTA。行事がとにかく多く、親が学校に登場しないといけない機会も多いです。

ミュージカルの鑑賞から、「講演会」のような「行ってなんの意味もあるの?」という行事まで。

PTA関係の行事も多いようで、役員になると公立小学校以上に大変なようです。

ちなみに、受験の面接試験では「PTA行事には積極的に参加されますか?」という質問をされました。そんな質問を面接でされて、NOとはいえないですよね・・・。

地域の友達ができない

学校が違うため、近所の友達と遊ぶ機会はなくなります。「ちょっと〇〇ちゃんの家に遊びに行ってくる」という、公立小学校では当たり前の風景がないわけですね。

学校の帰りに一緒に遊ぶということはなくなり、それぞれの家の方角に帰るか、習い事へ行くことになります。

幼馴染といえば近所というのが当たり前だった身としては、なんだか寂しい気もします。

専業主婦が多くワーキングマザーが少ない

行事が多い事もあり、ワーキングマザーが時間を工面するのが大変。必然的に専業主婦が多くなります。

平日に1時間程度の行事にわざわざ参集させられることも多く、「専業主婦じゃないととても対応できない」という思える場面が多いです。

なお、クラスで保育園あがりの子は、わが家ともう一人、2名しかいませんでした。

共働きで乗り切るには相当の覚悟か、親などの支援がいるかもしれません。共働きが当たり前の昨今では、時代に逆行しているこの点は改善してほしいところです。

家庭や塾での学習が不可欠

日常や夏休みなどもふくめ、宿題の量は公立学校よりかなり少ないです。

その結果、家庭学習がちゃんとできない子は、授業についていけなくなることも。

また、実験校なので、授業が教科書どおりに進まなかったり、急に飛ばしたりすることもままあります。家庭や塾での学習のフォローは重要となります。

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最後に

というわけで、半年間通わせてみて感じた国立小学校の特徴をまとめてみました。

いろいろ一長一短ありますが、メリットを魅力と感じ、デメリットが気にならない方は受験を検討してみてもいいかもしれません。


個人的には小学校受験にチャレンジすること自体が、自分の教育方針を見つめなおすことにもなり、結果に関わらず非常にいい体験になったと思っています。

受験料も安いので、チャンスがあれば、ものは試しで冷やかし半分で受験してみるのも、いいかもしれません。