多人数で楽しめるパーティ系のゲームのなかでは鉄板のカードゲーム「コヨーテ(Coyote)」です。
分からないカードはたった一枚。自分のカードだけ。
ゲームのテーマと目的
コヨーテが来たぞ!一体何匹やってきた?
「コヨーテ」は、カードに描かれたコヨーテの数の合計を推理していくカードゲームです。
内容物
小箱サイズの箱に入っているカードは3種類。一風変わった縦長サイズのナンバーカードが36枚。ライフカードと上級ルールで使用する仮面カードは正方形で各10枚入っています。
アートワークは「ファブフィブ」などと同じタンサンファブリークさんが手がけています。
www.boardgamepark.com
準備
ライフカードは1枚ずつ配り、手元において人形2つの部分を表にしておきます。ナンバーカードはシャッフルし、これも1枚ずつ裏向きでプレイヤーに配って残りは山札とします。
配られたナンバーカードは、表側を自分は見ずに相手側に向けて、おでこにつけます。カードを手に持つのもいいですが、ホテルのアメニティなどにもあるヘアバンドでつけるのもいいと思います。細長いカードはここで役に立つわけですね。
それぞれ自分以外のナンバーカードが見える状態になれば準備完了です。
スタートプレイヤーは、「コヨーテの鳴き声が一番うまいプレイヤー」です(どんな鳴き声??)。
コヨーテのゲームの流れとルール
みんなが持つカードのコヨーテの数の合計を越えないよう、順番に数を宣言していくゲームです。前のプレイヤーが合計をオーバーしていると思ったら「コヨーテ!」を宣言です。
ゲームは時計回りのターン制。手番では「A)数を宣言する」「B)『コヨーテ!』と宣言する」のいずれかの行動を実施します。
A)数を宣言する
全員のカードに記載されているコヨーテの合計を超えない数を宣言します。ただし前のプレイヤーよりも大きな数を宣言しなければなりません。5、6、8…というように数字はどんどん増えていくわけですね。
B)「コヨーテ!」を宣言する
前のプレイヤーの宣言した数が、実際の合計をオーバーしていると思ったら「コヨーテチャレンジ」です。
コヨーテが宣言されたら、みんなカードをおでこから離して集め、コヨーテの数をかぞえます。
もし宣言していた数が合計をオーバーしていたら前のプレイヤーの負け。オーバーしていなかったらコヨーテを宣言したプレイヤーの負けです。
負けたプレイヤーはライフをひとつ失います。使用したカードを捨てて、新たにカードを配ってラウンドを再開します。
ナンバーカードの種類
カードの数字がコヨーテの数である基本のナンバーカードは、0,1,2,5,10,20,-5,-10の種類があります。
ゲームの流れを大きく変えるのが、3種類の特殊カードです。特殊カードには下記の効果があります。
- x2(酋長カード)…合計値を2倍にする
- MAX→0(キツネカード)…最大のナンバーカードの数字を無効(0)にする
- ?(ほらあなカード)…ラウンド終了時にナンバーカードをひいてその数を加える
勝敗
ラウンドで敗退したプレイヤーは、ライフカードを裏返してライフを減らしていきます。3回負けてライフが0になったら脱落です。
最後まで脱落せず生き残ったプレイヤーの勝ちです。
仮面カードの応用ルール
みんなが慣れてきたら、ナンバーカードに加えて仮面カードを1枚ずつ配る応用ルールで遊ぶのもいいと思います。仮面カードを出すことで各ラウンドに1回だけ「パス」「リバース」などの特殊効果を使用することができます。
プレイヤーの顔みて推理しウソを見破れ!
数が正しいか正しくないかより、自分がコヨーテを宣言されるかどうかが重要。例えば「10」と宣言されているところに自信たっぷりに「20」を宣言し、「まだまだ数字に余裕があるよ」というブラフで押すのも戦略です。
逆に「20」などの大きい数字を持っている人に対し、いかにもオーバーしちゃったかのように見せかけてコヨーテ宣言を誘うのも作戦。お互いに持っていない情報を使っての心理戦が盛り上がります。
分からないカードはたった1枚だけですが、数字が大きく変動する特殊カードもあるので正直推理は難しいです。うかつなコヨーテ宣言は失敗のリスクもあるのでみんなスルーしがち。自然と数字はオーバー気味になってきます。
自分のカードの推理材料は、他のプレイヤーの表情や反応。ともすればカードやボードのにらめっこが中心となるボードゲームも多い中、コミュニケーションが大事なところがコヨーテの特徴です。
また、割と勢いで進行するので、はじめて遊ぶ人がたくさん混ざっていてもゲームがちゃんと成立するところもポイント高いかも。
負け抜けゲームですが、早々に脱落した人も手持ち無沙汰とならず「フフフ、とっくにコヨーテの数をオーバーしているし…」と、俯瞰して観戦するのも楽しみのひとつ。「え~、俺のカードこれだったのか!」と、自分のカードの正体が分かって苦笑い。老若男女問わず楽しめる鉄板のパーティゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 10歳以上 | 7歳くらいからできるかも |
時間 | 15-30分 | 最後の一人になるまでなので人数に比例 |
人数 | 2-10人 | 4人以上いると楽しいかも |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人が楽しい |
2人でも楽しい | ★★★☆☆ | さみしいけど一応遊べます |
総合評価 | ★★★★★ | パーティゲームの定番 |
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