2018年も残りわずか。わが家もようやく年末年始休みモードに入り、ダラダラ過ごしています。
今年最後のボードゲーム紹介は、この休みに家族でよく遊んでいるカードゲーム「ハピエストタウン(HAPPIEST TOWN)」です。
いろいろな建物をつくり、「ハピエストタウン」を完成させよう・
ゲームのテーマと目的
あなたは市長。自分の街にさまざまな建物を作っていきます。目的は、たくさんの市民が幸せになること。
ハピエストタウンは、施設カードを買い集めて幸福度と人口を高めていくのが目的のカードゲームです。
内容物
箱の中には、小ぶりのカードが数種類と、お金トークンが入っています。
- 施設カード(70枚) …手に入れるのに必要なお金で、はじめのコンビニ、ローコスト、ミドルコスト、ハイコストと分かれています。
- 住宅カード(9枚) …家、団地、タワーマンションの3種類。施設カードと同じく購入で入り、人口が増えるカードです。
- インフラカード(6枚) …施設カード、住宅カードを一定数獲得した場合にもらえるボーナスカードです。
- はじめの市長カード(1枚) ……スタートプレイヤーを示すカードです。役目はあまりなく「誰まで手番をやるんだっけ?」とゲーム終了時の確認程度かも。
- お金トークン …このゲームでの資金です。1金(15枚)と5金(5枚)の2種類。ペラペラの紙製で安っぽいところがちょっと残念。
準備
以下のとおり場に4x3でカードを並べます。
- 施設カードをローコスト、ミドルコスト、ハイコストの別にシャッフルし中央に裏向きに並べて山札とします。
- 施設カードの山の上側に、住宅カードを家、団地、マンションの別に並べて山札にします。さらにその上にはインフラカードをシャッフルして3枚並べます。
- 施設カードの下側に、ローコストカードから3枚をめくって表向きで並べます。
各プレイヤーは、初期施設としてはじめのコンビニカード、初期資金として2金を受けとります。配った残りのお金は銀行として集めておきます。
一番若い人がスタートプレイヤーで、はじめの市長カードを受け取ります。
ハピエストタウンのルールとゲームの流れ
施設カードを購入していき、施設によって得られる幸福度x人口を最大化するのが目的です。
ゲームはターン制で進行し、手番は収入獲得~施設カード入れ替え~カード購入の3段階で進行します。
1)収入の獲得
保有カードの左下にあるのが収入マークの合計だけ銀行からコインを獲得します。
2)施設カードの入れ替え
公開されている施設カード(2~3枚あるはず)を捨てて、施設カードの山札から新たに公開します。めくる際はローコスト~ハイコストのどの山札を選んでも構いません。
なお、前の手番で公開されていたカードが欲しい場合などは、捨てずにカードを入れ替えないこともできます。
3)カードの購入
手持ちのお金を使って、公開されている施設カードまたは住宅カードを購入します。購入に必要なコストはカードの左肩のマークで示されます。
なお、資金があっても1回の手番で獲得できるカードは1枚のみ。また、すでに保有しているカードと同じものは購入できません。
施設カード
施設カードの右上には購入に必要なコスト、左下には購入後に獲得できる収入が記載されています。右下には得点となる人口と幸福度が書かれています。
インフラカード
インフラカードは特定数の建物を建設した場合に得られるボーナスカード。
左肩に獲得条件となる建物がアイコンで示されています。施設カードを獲得した際に、施設タイプがそろったらその時点でインフラカードを獲得できます。
なお、各プレイヤーが獲得できるインフラカードは1枚のみです。
例えば、インフラ「宇宙エレベーター」は、公共施設2枚と住宅2枚で獲得できます。
ゲームの終了と勝敗
誰かが施設カード(はじめのコンビニ、住宅、インフラを含む)を10枚獲得したら、スタートプレイヤーの前のプレイヤーまで手番をおこない終了です。
獲得したカードの幸福度×人口が得点です。計算してもっとも得点が高いプレイヤーが勝利します。
子供目線で作られたワクワクするゲーム。でも、中身はあなどれない。
収入が得られる施設を増やしていけば、収入がどんどん増えて、もっといい施設を購入できる。拡大再生産ゲームの醍醐味です。
ただ注意すべきは、ハピエストタウンの目的は。
収入がある施設は、幸福度や人口が獲得できなかったりマイナスだったり。金に目がくらんでいる市長は、幸せな街づくりに失敗してしまうかも。
家族で遊ぶと、大人はえてして金集めに終始し、無欲な子供に負けてしまうことがよくあります。
お金を集めて建物を購入して街づくりということで、国産ボードゲームの「街コロ」に似たテーマです。
[https://www.boardgamepark.com/entry/machi_koro_pluswww.boardgamepark.com
実際に遊んでみると、「宝石の煌き」にゲームシステムは似ているかも。いずれのゲームも名作ですね。ハピエストタウンは両者よりずっとシンプルですが、拡大再生産ゲームとしてコンパクトにまとまっています。
www.boardgamepark.com
ハピエストタウンの一番の魅力は、キャッチーなアートワークで描かれた建物群。作者の小学校2年生の娘さんが監修したということで、「ケーキ屋」「お花屋」「ツリーハウス」など子供から見てワクワクするような施設ばかり。うちの子は「宇宙エレベーター」がお気に入りです。
小さい子向けのシンプルルールも設定されており、カードの漢字にはちゃんとフリガナも。「対象年齢6歳以上」を謳っている割に難しい漢字ばかりのボードゲームが多い中、ハピエストタウンは子供にとてもやさしいゲームです。
一方で、システムはしっかりしていて大人が楽しめる考えどころもしっかり。この年末年始にコタツを囲んでなど、家族で楽しむのにもってこいのゲームです。
最後になりましたが、本年はこのブログにご訪問いただきありがとうございました。みなさまのご訪問・コメントがはげみとなり、細々とではありますが続けることができました。来年も引き続きよろしくお願いいたします。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 6歳以上 | |
時間 | 15分 | |
人数 | 2-4人 | |
日本語化 | 不要 | 日本語版 |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★☆ | 子供でも理解が簡単 |
大人も楽しい | ★★★☆☆ | 大人でも楽しめる |
2人でも楽しい | ★★★★☆ | 2人でも十分楽しめる |
総合評価 | ★★★★☆ | ファミリーで楽しむのにもってこい |
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