1996年のドイツ年間ゲーム大賞において、特別賞のBeautiful Game賞を受賞したタイル配置ボードゲーム「ベニスコネクション(Venice Connection)」です。
古い作品ですが、国内で今年リメイク版が発売され、手に入りやすくなりました。
水の都、ベネチアの運河を完成させるのはどっち?
ゲームの目的
2人でベネチアの運河を模したタイルを配置していきます。運河が一周つながって完成ひたときの、最後の一枚となることを競います。
内容物
11cm x 6.5 cmのとてもコンパクトな箱には、正方形のタイルが入っています。
基本ゲームに使用するのが1青色の運河タイル(16枚)。片面がL字型、反対がI字型の運河が描かれています。
水色の運河タイル(4枚)は、ルールを複雑にした上級ルールで遊ぶための拡張ゲーム用タイル。T字型の運河などが描かれています(今回の紹介では使いません)。
準備
テーブル中央に運河タイルを重ねて山札とし、先攻のプレイヤーを決めたら準備完了です。
ベニスコネクション(Venice Connection)のルールとゲームの流れ
交互に1~3枚のタイルを配置していき、運河を完成させたプレイヤーの勝ちです。
運河の完成とは、上のように運河が一周つながることを指します。
手番がくると、1枚~3枚の運河タイルを手にとり、すでに置かれたタイルとつながるように配置します。
配置の際には、下記のルールを守る必要があります。
- すでにある運河をせき止めてはいけない
- すでにあるタイルと辺で接しなければならない
- 2枚以上置く場合は直線方向に配置しなければならない
勝敗
運河がつながったら、最後にタイルを置いたプレイヤーの勝利です。
一方で、運河が見当違いの方向に伸びてしまうなど、16枚のタイルでは明らかに完成しないことも。完成しないなと思ったら、自分の手番でタイルを配置せず「この運河は完成しない!」と宣言しましょう。
相手のプレイヤーは、残りのタイル全部を使って運河の完成を試みます。運河が完成できなかったら宣言したプレイヤーの勝ちです。
ビジュアルはキレイだけど勝負はガチ。一瞬が勝負の頭脳戦ゲーム。
タイルを配置していくということで、カルカソンヌのような、引き運も大事なゲームのように見えますが、タイルは全て同じで運の要素はゼロ。いわゆる完全情報ゲームです。
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なので「詰み」の状態をどのように作るのかが大事。例えば上のように、完成のために2手必要な状態で相手に順番を引き渡せば勝つわけですね。やみくもに配置しても勝てません。
「運河完成」という最終形をイメージしつつ、その一歩手前の状態を狙いにいくところは、「棒引きゲーム」に似ているかもしれませんね。
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ビジュアルは美しいが運要素はなしの真剣勝負の頭脳戦。16枚のタイルなので勝負はあっという間、だけど悩ましい。ちょっとしたスキマに楽しめるゲームです。
項目 | 公式表記 | コメント |
---|---|---|
年齢 | 8歳以上 | |
時間 | 5分 | |
人数 | 2人 | |
日本語化 | 不要 | 説明書のみ |
項目 | 評価 | コメント |
---|---|---|
ルールの易しさ | ★★★★★ | 誰でも簡単 |
大人も楽しい | ★★★★☆ | 大人も子供も |
2人でも楽しい | ★★★★★ | 2人専用 |
総合評価 | ★★★★☆ | サクッと悩ましい2人用ゲーム |
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