上の子の通知表によると、算数が一番得意だということを改めて実感。これはきっとボードゲームの効果に違いない!(たぶん)
ボードゲームではテレビゲームと違い得点など自動的に計算をやってくれません。遊ぶには必然的に計算をする機会があるんですよね。
「なんか計算早くて算数が得意みたいだけど、公◯式に通わせている?」という質問には、「公◯式ではなくクミオ式ボードゲーム教室です」と、せっせとボードゲームの布教活動。
ボードゲームの楽しさと知育要素に感動してはじめたこのブログ。最近は遊んでいるばかりの感があるかもということで、今回はこれまでご紹介したゲームのなかから、未就学児〜小学生くらいの算数力アップにつながるボードゲーム、カードゲームをとりあげたいと思います。
紹介順は基本的に難易度の順番で、最初の方のゲームほど簡単なゲームです(といっても、どれも簡単なものばかりです)。
ハリガリ(HALLI GALLI)
手元からカードを出していき、フルーツの合計が5個になったら早押しでベルを鳴らすゲーム。ベルというギミックが子供には人気です。
一瞬の判断力が大事で、慣れてくると親が真剣に勝負しても子供に負けてしまうことも多いゲームです。
数えるのは算数の基本。小学校受験でも、果物などが並んでいるイラストに「おなじかずの〇をかきましょう」「みぎとひだりではどちらがおおいですか?」というような問題を短時間で解かせるのは定番です。
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- 出版社/メーカー: AMIGO
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ぴっぐテン(Pig 10)
順番に3枚の手札から1枚を出していき、場の合計が10を超えないように出してカードをできるだけ引き取らないようにするカードゲーム。ちょうど10で「ぴっぐテン!」となり、前のプレイヤーがカードをひきとります。
「合計で10になる数の組み合わせ」を頭にしっかり叩きこむのが、足し算の基本。常に10になることを意識するこのゲームでは、10の組み合わせがしっかり身に付くかも。
- 出版社/メーカー: Zoch/メビウス
- メディア: おもちゃ&ホビー
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スリーピングクイーンズ(Sleeping Queens)
Sleeping Queens スリーピングクイーンズ 北米版
- 出版社/メーカー: Gamewright
- メディア: おもちゃ&ホビー
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このゲームでは数字のカードは何も効果がない不要なカード。捨ててカードを交換したいところですが、一度に捨てられるのは一枚だけ。
ただし、足し算ができれば別。例えば3、1、4のカードがあれば、「3+1=4」と宣言して3枚捨てることができます。足し算になる組み合わせを嬉々として探します。
ノイ(NEU)
3枚の手札からカードをだして、出したカードを合計しながら101を超えないようにしていくシンプルなカードゲーム。
89、91、98と、出したカードを足し算してカウントアップしていくわけですが、とにかくテンポが良い!リアルタイムで進行するわけではないのですが、どんどん出されるカードに「えっと・・・いま89だから94」と、単純な計算に詰まってしまうことも。UNOのような特殊カードがかなり攻撃的で勝負は白熱、短時間で終わって「もう一回!」となる爽快なゲームです。
「100マス計算」などもそうですが、単純な足し算を短時間で繰り替えしするは計算基礎力のアップと脳の活性化につながるかと思います。
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- 出版社/メーカー: おもちゃ箱イカロス
- 発売日: 2007/02/08
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スピード計算/アルティメットカウントゲーム(Unter Spannung/7 ate 9)
場に出されたカードには中央にー3~+3の数が書かれていて、足し算か引き算をした答えの数字が次に出せるカード。暗算をしながら手札から早いもの勝ちで出していくスピード勝負のゲームです。
計算自体は小学校1年生レベルながら、ターン制ではなくスピード勝負。もたもたしていると新たなカードが出され、計算がやり直し。結構頭を使い、大人も盛り上がります。
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- 出版社/メーカー: ブラザージョルダン
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街コロ(Machi koro)
お金を集めて施設を建設し、自分の街を作っていくゲーム。施設から毎ターン収入が入り、施設を作るほど収入もアップして新たな施設が購入できるという、拡大再生産の要素が楽しいです。
大人で遊んでももちろん楽しいですが、お買い物ゲームの延長として、子供もとっても入りやすいゲームです。「サイコロ4が出たからコンビニの収入! 収入3コインにショッピングモールボーナス1がついて、1件あたり4コイン。これが3件あるから……」というように、自分の収入がいくら入ってくるのかは足し算、掛け算が必要です。だけどコインがもらえるのはうれしいから、そんな計算もまったく苦になりません。
- 出版社/メーカー: グランディング
- 発売日: 2012/05/13
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テイクイットイージー(Take it easy)
かなり昔からある、ビンゴのようなパズルのようなゲーム。親と同じピースをひとつずつ同時にはめていき、同じ色のラインが並べば揃えば数字×ピースの数の得点を獲得することができます。
「6を5枚並べたら30点だ」と掛け算の概念で得点を獲得していきます。高得点をとるためには、掛ける数と掛けられるの両方が大きくないといけません。そんな掛け算の概念がゲームをしながら身に付くことになります。
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- 出版社/メーカー: アークライト
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キングドミノ(KINGDOMINO)
ドミノ型のタイルを獲得して、自分の領土を築いていくゲーム。地形タイルを並べて自分の城下町がどんどん広がっていく様子がビジュアル的に楽しいゲームです。
得点は地形タイルの種類ごとに、「王冠の数×タイル枚数」で計算されます。高得点をとるためには、掛け算して大きくなるようにタイルをとってしていかなければなりません。2017年のドイツ年間ゲーム大賞の受賞作ということで、ゲームとしての面白さも保証付きです。
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ボードゲームによる算数の知育効果
「楽しい」は正義!「もう一回!」が繰り替えしの練習に。
算数の基礎学力をつけるには、ある程度物量をこなすことが大事です。計算ドリルをやって「もう一枚!」となる場合はあまりないかもしれませんが、ゲームを遊んで「もう一回!」の方ができますね。
計算量をこなすのに、「楽しい」という要素はかなり有利かも。今回紹介したボードゲーム以外でも、得点計算で算数の概念があるものはたくさんありますが、勝負をしたら結果が気になるもの。面倒な得点計算でも子供は積極的にやってくれます。
先読みすることで実は頭で複雑な計算を。
ボードゲームで勝つためには、次の展開を先読みすることが大事です。
先読みといっても将棋の10手先を読むという世界ではなく、ハリガリであれば「バナナが4つ出ているからあと1つ出たらベルだ」キングドミノであれば「あの王冠が2つのタイルをとれば、王冠4×3枚=12点が、王冠5×4枚=20点になるぞ」という具合です。
このような予想をするには、足し算のゲームでも引き算の概念が必要となるなど、難しいことを自然に頭で考えることになります。より複雑な計算にステップアップするための準備運動としての効果があると思います。
宿題の少ない春休みがはじまりました。家族でボードゲームを遊んで、ちょっと変わった算数トレーニングするのはいかがでしょうか。